こんにちはー！！！

現在地はメキシコのカンクンにおります、私ですが、ブログはメキシコシティでアメリカビザの取得に挑んだところ。

ハイ。

アメリカビザです。

ええ？

USAのビザですよ。必要なんです。皆さんには必要ないかもしれませんが、私には必要なんです。
なんでかって、イランとスーダンに行ったからですよ！！！

そんなわけで、グアテマラのアンティグアにいた時に面倒なオンライン申請を済ませていた私。
その後メキシコに入国してサンクリでビザ申請料を銀行振り込み。ようやくアメリカビザ用の写真撮影日と面接日の予約をとりつけたのですが、メキシコは申請者が多いためか、なんと1か月も待たされる羽目に...( ;∀;)

その、待ちに待った撮影と面接が、8月11日と13日だったのです。
これに合わせて、オアハカから一度メキシコシティに移動してきたのでした。

ところで、メキシコでのアメリカビザ取得...。

はっきり言って、9割がた、あきらめています。

というのも、ベネズエラ旅を終えて、パナマあたりに飛んだころ。
久々に旅友達・ふみ君から連絡が入りました。

アメリカビザ、落選のお知らせです( ﾟДﾟ)

...( ﾟДﾟ)

え、アメリカビザって落ちるの？？？

しかも聞くと、ふみ君だけでなく、ふみ君のお友達で、メキシコの別の都市で申請した人も落とされたのだとか。

立て続けに2人も落ちたのか...( ﾟДﾟ)

でもね、過去の旅人ブログではね、世界一周の最後に、メキシコでビザ申請してアメリカビザを取得し、アメリカに行って日本に帰国するのはよくある定番のコース。

私もね、イランやスーダンに渡航したころは、面倒だけど申請しさえすればアメリカには行けるもの、と思っておりました。でもね、時代は変わったのです。

そう、トランプです( ﾟДﾟ)

アイツか...。大統領がアイツになってから、どうやらメキシコでのビザ取得が難しくなった模様。
でもね、南米に入ってから、順序正しく、じわじわ北上して、最後にアメリカに行って綺麗にこの旅を終えようと思っていた私。

それだけ言われても、メキシコ以外で取得にチャレンジする、という選択肢が浮かばなかった...。

あとで考えれば、順序は逆になるけれど、というか行く予定がなかったんだけど、先にカナダに行って、カナダで申請すればよかったんだ...。いったいなぜ、わざわざ時間がかかって審査が厳しいメキシコで申請してしまったのか...。後悔しかないわけです。

でもお金を払って申請してしまったからには仕方がない。チャレンジするしか道は残されていません。
そんなわけでいざ、アメリカビザ面接です！！！！

そうと決まれば、思い浮かぶ限りのあらゆる努力をして本番に臨まねばなりません。
私はまず、シティにて、今の自分に足りないものを買いそろえに行きました。

ええ。

化粧品です( ﾟДﾟ)

...。

...え、持っておけよ、って話ですよね、分かります。
まぁ、ヨーロッパで場違いな自分にそわそわしていた時代から、持っておけばよかったと何度も思ったものですが、それでも旅の大半を発展途上国とかでだらだらこ汚い姿で過ごしているわけですから、あっても邪魔だろと、まぁつまり、めんどくさいしかさ張るので持ってなかったのです。てへぺろ。

でも旅もいよいよ終盤。いい加減持っていても良いし、そもそもめでたくアメリカビザをゲットした暁には、すっぴんでは恥ずかしくてニューヨークを闊歩できないでしょうから、意を決して買いに行ったのです。
よっしゃー、今からアメリカにいる自分を想像するぞ～！！！イメトレから始めるぞ～！！！

そんなわけで実に2年以上ぶりに化粧をして、8月11日、まずはアメリカビザの写真撮影に伺いました。ちなみにトップスも気持ちキレイ目なモノを購入しました。

メキシコシティの場合、写真撮影は大使館ではなく、近くのエージェントオフィスで行われます。
何かあってはまずいので、予約時間の1時間前に現地に到着し、場所を確認し、近くのカフェに待機します。
そして15分前、予定通り撮影待ちの列に並びます。

何か粗相があってはいけないと無駄に緊張しましたが、行ってみればここのスタッフは全員現地のメキシコ人。
素晴らしい流れ作業で大量の申請者をさばき、あっという間に撮影、指紋採取を終えました。何も緊張する必要はなかった...。

ちなみにこちらは電子機器の持ち込みは禁止ですが、スマホの電源を切れば預ける必要はありません。

さてさて、その後は2日後の本番に備えて、アメリカ大使館の場所を確認しに行きました。
当日はあらゆる電子機器が持ち込み禁止になります。スマホも必ず入り口で没収されるので、パスポートや必要書類以外の無駄なものは持たずに行かねばなりません。なので地図ナシでも迷わないよう、予習です。

さてさて、大使館の場所を頭に叩き込んだら、この日のタスクは終了です（ ´ ▽ ' ）ﾉ
気分転換に歩いて有名な日本食スーパーに買い物に来てみました。
アメリカビザで張り詰めた気持ちに潤いを...。

来る前から評判だったこのお店。中はさすがの充実っぷりでした。
納豆だけでもこんなに種類がある...( ﾟДﾟ)

大福も。

定番菓子も。

冷たい緑茶もっ(*'∀')
これは本当に日本出国以来飲んでいない気がします。中国なんて、緑茶と見せかけて必ず砂糖入りだったしね...(・´з`・)

ちょっとのぞくだけのつもりだったのに、結局こんなにいろいろと買いそろえてしまいました( ﾟДﾟ)

おーいお茶も（ ´ ▽ ' ）ﾉ

さて、面接の日は翌々日ですが、今から準備を始めなければなりません。
面接での受け答えで私の旅のこの後が決まるのです( ;∀;)

そこで私はこんなものをせっせと用意しました。
これまでの渡航先全リストと、アメリカビザ予想問答集（3ページ分）。

予想問答はネット上でググった質問例を集めて作成しました。
渡航先は、もれなく正直に。なんでこんな国に行ったのかと聞かれそうなところに関しては、あらかじめ目的を手書きでメモしておきました( ﾟДﾟ)もうこれでまる一日つぶれた...。

そして当日、オンライン申請の確認ページと、前日に作成した問答集、渡航歴、また、銀行残高のページを印刷したものをまとめて持って行きました。

ちなみに銀行残高は、ないより多いほうが良いだろうという事で、若干数値を改ざんして持って行きました...( ﾟДﾟ)えへ。

今回も1時間以上前に現地に行き、近くのスタバで時間を待ちます。その間、問答集の内容をひたすら音読(;´Д｀)

ああぁ...(;´Д｀)

ネイティブと話すの久しぶりだよ～！！！！緊張するよ～～～！！！！

そしていよいよ時間が近づいてきたので、アメリカ大使館に向かいます。
裏口のようなところに案内され、3列に分かれた列に並びます。

順番待ちの皆さんの様子をうかがっていると、みんなもれなくキレイ目な服装できめています。普段メキシコの街を歩いていて見かける人々の服装と明らかに違う...！！！！私がこの面接のために化粧品やらトップスやらを購入したのは、やはり間違っていなかったのだなと。

さぁ、そうこうしている間に時間です。

X線による荷物チェックを受け、建物内に入ると、係員によって開いている列に振り分けられます。
私は45番カウンターに振り分けられました。45以上もカウンターがあるってこと？？？半端ないな、アメリカビザ！！！( ﾟДﾟ)

そしていよいよ私の番。とにかく第一印象を大事にしなければ...。と、元気よくHelloと挨拶をします。
すると、窓越しの面接官の男性、英語分かるの？と。

分かると聞かれると途端に自信がなくなるけれどとりあえずわかるよ～と答えて面接開始です。
うん、毎日きっとスペイン語でやり取りしているから英語のほうがありがたいんでしょうね。私の前の人とも大枠はスペイン語で話していたものの、細かい内容は英語で伝えてたし。

さて、まずはパスポートを差し出します。
すると、面接官はパソコンで申請内容と照らし合わせて質問を始めます。ここからは、順番はあやふやだけど、覚えている質問の内容をできるかぎり再現します。

面接官「...日本人...？」

私「はい、そうです！（とにかくハキハキしゃべらなければと、いつもより声量多めで答える私。）」

面接官「日本人かぁ...。ぼくも以前横須賀に勤務してたんだよ。日本大好きなんだ。」

私「えっ！！！！本当に！？？」

面接官「そうだよ～。ああ本当に懐かしいなぁ。また日本に行きたいなぁ。」

これは...！！！！！( ﾟДﾟ)

引き当てました。とんでもなく有利な面接官を引き当ててしまいました！！！まさかの日本びいき！！！！(*'∀')

面接官「ええと、（オンライン申請の内容を見て）過去にエスタの申請が却下されたことがある...？」

私「はい。」

面接官「それは...（オンライン申請の内容を見て）イランとスーダンに行ったからか。」

私「はいそうです！！」

面接官「イランどうだった？」

私「えっ。」

面接官「面白かった？」

私「（面白かったと答えていいのかどうなのか( ;∀;)う～ん。）面白かったけど、ご飯が美味しくなかったです！！！」

面接官「HAHAHA.」

私「...！！！（ウケてる...( ﾟДﾟ)！！！！）」

面接官「今、メキシコを旅行しているの？」

私「はい！！！は...！！！えーっと実際は世界一周中です！！！」

面接官「なるほど。日本での職業は？」

私「WEBデザイナーでした。」

面接官「勤め先は...（オンライン申請の内容を見て）横浜だね。今も収入があるの？」

私「ええと、時々、前の会社から...。」

面接官「時々個人的に依頼を引き受けるんだね。」

私「そうです！！！」

面接官「アメリカはどこに行く予定？」

私「えーと、ニューヨークとワシントンDCとラスベガスとグランドサークルとロサンゼルスです！！！」

面接官「期間は？」

私「たぶん、一か月くらいです！！！」

面接官「いつ入国する予定なの？」

私「9月中に。」

面接官「横浜にはいつもどるの？」

私「10月に戻ります！」

面接官「なるほど...。僕も日本が恋しいなぁ...。」

と、ここで面接官の人、おもむろに席を立ち、奥の部屋に引っ込みます。これは...(; ･`д･´)
実は、私の前に面接を受けていた人の時も、一度席を立ち、ビザ発行できるかどうか確認をしていたようなのです。
という事は、帰って来たときに結果が分かる...！？( ﾟДﾟ)ゴクリ。

そわそわ待っていると、面接官の人は時間をかけずにすぐに戻って来ました。

面接官「お待たせしました。それではこのパスポートを預かって、ここにビザを貼って指定のDHL支店に1週間以内に送付します。用意ができたらメールします。」

私「......！！！！！！( ﾟДﾟ)」

こ、これは...！！！！！！！

そして面接官からは、パスポートと引き換えにこちらの紙を手渡されたのでした。

ゆ...

「Your visa has been approved.」...！！！！！

...( ﾟДﾟ)

これはつまりアレですね？？？

...ア、

アメリカビザ、取得成功～～～～～～～～～～～！！！！！！( ;∀;)

やっっっっっったぁあああああああ！！！！
出費を惜しまず準備したかいがあったよ！！！！( ;∀;)

私「ありがとうございました！！！！」

面接官「良い旅を～」

こんな感じでアメリカビザ面接、最高の形で終えたのでした( ;∀;)

ちなみにこちらが後日DHL支店に取りに行ったパスポートに張られてあった、努力の結晶、アメリカVISA（ ´ ▽ ' ）ﾉ
有効期限、2028年の8月まで(*´Д｀)やったぁああああ！！！！

さて、振り返ってみると、私の勝因は何だったのでしょうか。

きっと色々と幸運だったのでしょう。まず何よりも面接官の引きが良かった。最高の面接官を引き当てた。

でも、他にも、こういう事なんじゃないのかな～というのは、いくつかあります。
中でも一番は、私がすべてに正直に行動したという事。

私のパスポート、実は、2018年の2月にパラグアイで更新しています。

それは、前のパスポートの残存期限が、アメリカ入国時点で6か月に満たないことが想像できたからです。この場合、アメリカの入国条件を満たせません。なのでパラグアイに長期滞在している間に更新しておいたのです。

しかし、そうすると、新しいパスポートにはイランやスーダンの入国履歴はありません。

実際に、何人かの旅人は、パスポートを新しくすることによって過去の入国履歴をなかったことにし、何食わぬ顔でエスタを申請してアメリカに入国しているようです。

そういう方法も、成功している以上は、ありっちゃありなのでしょう。

でもね、万が一、万が一、何らかの理由で、虚偽の申告をしていることがアメリカ側にばれたら、どうなっちゃうんでしょう。

これだけ色々と厳しい国です。もしかしたら、この先ずっとアメリカに入国できない、なんてことになりかねないかも...。それを思うとリスクをとれなくて、真面目にビザ申請をすることにしたのです。

それに、エスタの件も。

面接での質問にもありましたが、私は以前、エスタを申告し、それを却下されています。もちろん、私自身、イランとスーダンの入国履歴がある限り、エスタが通らないことは重々承知していたのですが、アレはどこかの飛行機を利用する際に、行先の国のアウトチケットをチェックインカウンターで買わされて、その際にうっかりアメリカ経由の便を予約してしまったがために、さらにその場でエスタの申請も強制されたために起こった出来事でした。無駄に申請却下の履歴ができてしまった...。

これについても迷いました。エスタの申請が却下された経歴は、アメリカビザ申請において不利な実績にならないだろうか...？

でも、結果的に私はビザが取れたのです。
事実をごまかすより、すべてに正直に答えた姿勢が認められたと思っています。
正直者で良かった良かった(・´з`・)

そんなわけで、旅の最終目的地、アメリカへの渡航が決定しました。

そして...。

それと同時に、アメリカから日本への帰国が決定しました('◇')ゞ
重大発表です！！！！！

私、日本に帰ります！！！！！10月14日に！！！！！！！！