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こんにちはー!
だいぶ更新が滞ってしまいました、現在地はついに南米を抜け、パナマのパナマシティにおります、私です!

ベネズエラ滞在中、WiFiがしょっちゅう途切れてブログ更新ができなかったのですよね...( ゚д゚)
なのでネットが使えない間、長らく放置してきたブログデザインをちょろっとリニューアルしてみました(・∀・)
そんなわけでロライマ編は新しいブログデザインで更新しちゃいますよっ!!

さぁ、前回、金策に苦労しながらも、ついに念願のロライマツアーに申込みを果たした私(。>﹏<。)

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出発前日に参加者が集合してツアー内容の説明を受けます。 Bacpacker's tours が運営しているPosada Backpacker'sのカフェスペースにて。

ロライマの地図を見ながら話を聞いていると、いよいよ待ち望んでいたときが来たのだと実感します。

待ち望んでいたとき...

そうです、思えば旅に出てもう2年以上。訪れた絶景スポットは数知れず。

しかしながら私が1番、どこよりも行きたかった場所がどこかと聞かれたら、私は間違いなくこう答えるのです。

それはロライマ。

ギアナ高地に数多く存在するテーブル・マウンテン、テプイエンジェル・フォールのあるアウヤン・テプイ等見どころをあげたら沢山あるわけですが、その中でも最も標高が高く、且つ、旅行者が昇りやすい山。かつては唯一人が立ち入れる山だった、ロライマにどうしても行きたかったのです。

もちろん、テーブル・マウンテン事態は南アフリカのケープタウンで経験あり。なのですが、ギアナ高地が特別なのは、そこが地球上最後の秘境とも言われる場所だから...。

失われた世界と言われる場所だからなのです...(・´з`・)

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今回のツアーメンバーは、オーストリア人夫婦で南米旅行中のスコット&ヘダ、ブラジル、サンパウロ出身でロライマのためにベネズエラ旅行に来た、ジョエルの多国籍メンバー( ´ ▽ ` )ノ

さぁ、いよいよ出発です( ´ ▽ ` )ノ
当日朝、Posada Backpacker'sからこちらの車でトレッキング開始の地点、サンフランシスコ村まで移動します。

...なのですが!!!

まずはサンタ・エレナの街中に立ち寄り、最後の買い出し...。トレッキング中に食べたいお菓子とか、防止とか、各々必要なものを買いそろえます。私を含む3人はこの時にトレッキング用の帽子を購入(・´з`・)なのでみんな似たような帽子をかぶって歩きます...!!!!

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さぁ、物がそろったら、気を取り直して再出発です(*'▽')

4月までの乾季も終わり、6月の今は雨季に該当するベネズエラ。連日雨の降らない日はないわけですが、この日もやっぱり曇り空。トレッキングには持って来いだけど、テプイがちゃんと見えるか心配です...。

サンタ・エレナからサンフランシスコ村までは結構長い道のり。
途中からオフロードに切り替わり、西アフリカも真っ青な悪路を走る事、しばらく。

雲の合間に、断崖のような影が姿を現しました。

......テプイです(*'▽')

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サンフランシスコ村に到着( ´ ▽ ` )ノ

人の営みの背景に、神秘の山、テプイがある生活ってどんなだろう...(・´з`・)
ここで最後の水洗トイレ(だがしかし流れない)休憩と昼食を取り、いよいよトレッキングの開始です。

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トレッキング開始!!!

この奥にうっすら見えているのが、今回の目的地、ロライマです!!!!!
流石最大のテプイだけあって、巨大です。道のりはまだまだ遠い...。

ってことで、長らく伸ばし伸ばしにしてきた「ロライマ・トレッキングっていったい何よ!?」についての解説ですが、ロライマ・トレッキングとは、この、グラン・サバナと呼ばれる広大な大地を3日間かけてトレッキングし、3日目の昼にロライマの頂上に到着します。頂上で2泊過ごし、2日かけてサンフランシスコ村に戻ってくると言う、通常5泊6日のトレッキング

当然ですが、その間トイレもお風呂も充電スポットもございません( ゚Д゚)
完全アウトドアな6日間になります。

もちろん6日間も自力でアウトドア生活を送るなんて、私には無理なので、このツアーにはガイド1名とポーター数名がついています。途中で気が付いたら人数が減ったりしていましたが|д゚)、ポーターはレギュラーで3人いらっしゃいました。

オーストリア人夫婦のスコットとヘダは、予算多めなので荷物もすべてポーターに運んでもらっていますが、私とジョエルは節約派なので、自分の着替えと寝袋、マットなどは自力で運びます

なのでいつものメインバックに必要なものをすべて詰めてトレッキング。
見た目はたいそうですが、テントはポーターが運んでくれるし、食材や調理道具、その他必需品もすべてポーターが運んでくれているので、実際は大したことはありません。キルギスのアラコルトレッキングのほうが負荷は断然大きかった...!!!やってて良かった、アラコルトレッキング。

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1日目はたしか、キャンプサイトまで約12キロを歩くコース。12キロとは言っても、最もアップダウンの少ない平坦な道のりなので、余裕です( ´ ▽ ` )ノ

ただし最初に結構長く急な登りがあります。
ガイドのロジャーが言うには、この序盤の登りがロライマ・トレッキングのテストだそうで、これがクリアできずにリタイアする旅行者もいるのだとか...( ゚Д゚)

とはいえ、私でも登れる序盤の登り。ロライマの絶景を拝むためにも、これしきの事でリタイアするわけには行けません。実際、登り終わってからそのことを知ると、試練とはいっても大したことはないような気がいたしますが、実はこの登りのすさまじさは6日目になって実感することになったのでした...。まぁそれはまた後の話(;´Д`)

で、その試練を登り切った後は、緩めのアップダウンを繰り返しながら、常に前方に(晴れていれば)2つのテプイを眺めながら歩くことになります。

左がクケナン、右がロライマです( ´ ▽ ` )ノ

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お昼の1時過ぎに出発して、夕方5時前にキャンプサイトに到着( ´ ▽ ` )ノクケナンとロライマ(ただしこの時は曇っていてロライマはあまり見えず)が背景にそびえる最高のロケーションです( ´ ▽ ` )ノ

そしてこちらが私の寝床( ´ ▽ ` )ノ
テントの設置もポーターさんがやってくれるので、至れり尽くせりなのです。

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そしてそして、こちらがNo.2専用トイレテント( ゚Д゚)

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中はこんなです。便座をパカッと開けると、黒いビニール袋を設置できるようになっています。
ビニール袋の中にはペット用トイレのようなアイツが少量入っています。
で、ビニールの中に用を足して、終わったら縛って横に置いておきます。横に置いてありますね。右にありますのが皆様の使用済みう○ち袋です。

そーなのです。

ここ、グラン・サバナでは、おしっこはその辺でやっちゃって構わないそうなのですが、大便はきちんと持ち帰らなければいけないのです。自然保護のために。

ちなみに、だからこの皆様の使用済みう○ち袋は全てポーターさんが運んでくれます。

...ポーターさん...( ;∀;)

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ちなみにポーターさんの一人、ロジャーJr.(ガイドの息子さんですね)のパッキングの様子がこちら。すんごい詰めてます。重さは人によるだろうけど、45キロくらい運んだりするらしいです。

意味が分からない...。ポーターさん...( ;∀;)

感謝感謝ですね...( ;∀;)

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さて、1日目の記念すべき初の夕食はこちら( ´ ▽ ` )ノ
夕食もポーターさんたちがみんなで作ってくれます。至れりつくせりですねっ。我々はトレッキングだけしとけばいいわけです。メインシェフはいつもロジャーJr.( ´ ▽ ` )ノ彼のご飯がなかなかおいしいのです。量も多いし。

この日、このキャンプサイトには、ロライマから帰って来たツアー客を含む、たくさんの人が宿泊していました。日も沈んだ夕食後、ロライマから帰って来たところだと言うアイルランド人スイス人旅行者の二人とお話をしました( ´ ▽ ` )ノ彼らはなんと3泊4日の強行スケジュール
これ、最短なんじゃないかな...。2日目に頂上に行って、3日目に1日目のキャンプサイト戻ってくる、かなりハードな内容でした。

すごいや...( ゚Д゚)私には無理です...。

それにしても、こうロライマに来ている人がいっぱいいる様子を見ると、みんな、今までどこに隠れていたの?って感じです。ロライマツアー待ちの7日間、サンタエレナにて、毎日何かしら街をふらついていた私。外国人旅人なんて、私くらいに見えたのに、いるところにはいるんですね...?マジック...?

で、そんな久々に旅行者に囲まれて過ごしたツアー1日目。みんなの話を聞いていると、どうやらスイス人の彼、噂のベネズエラ腐敗警察の荷物チェックにパカライマ国境でさっそく引っかかったらしいのです( ゚Д゚)

マジか...。

彼は外国人旅人の定番の貴重品の隠し場所、靴底の下に紙幣を入れていたらしいのですが、一番初めにそこをチェックされたらしい。のっけからそれで、もう、戦々恐々。私がこの後シウダー・ボリバル経由でメリダまで行く予定だと話すと、パブリックバスで大丈夫なのか、かなり心配されました(;´Д`)

それを聞いて私も心配だよ...(;´Д`)

というか私、パカライマ国境なんて3回も通過しているけど、まったくトラブルなしだったな。警察にはむしろ親切にされたくらいです。やっぱりこの辺は、運による、としか言いようがないかもしれませんね...。あと、比較的女性旅人には甘い、と言う噂は本当かもしれません...。

今後の予定をどうするか決めかねている彼に、日本人旅人のベネズエラ旅テクニックを伝えときました。日本人はね、シャンプーの中に入れたり、お菓子の袋の中に入れて接着剤でまた封をするとか、DVDプレイヤーなどの電子機器のねじを外してメカニカルな部分に隠したりしているんですよ(・´з`・)

どうでしょう。なかなか入念ですよね。これには彼もかなり驚いていました。シャンプーに入れる方法にトライしてみる!!!だそうです。ファイト♪(・´з`・)

そんな旅人トークに花が咲く中、あたりはすっかり真っ暗。もうライトなしでは歩けません。ふと見るとそこら中にが飛んでいました。1日目の夜が更けていきます...。

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朝、目を覚ますと、昨日のどんより曇り空が嘘のような快晴(*'▽')
クケナンがくっきりとその姿を現しました。

今日は良い景色が拝めそうです( ´ ▽ ` )ノ

さぁ、2日目の道のりは、ロライマのふもとまで行く約10キロの道のり。しかしながら1日目よりアップダウンが多く、さらに序盤、2つの川を越えなければいけません。

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1つ目の川はキャンプサイトのすぐ横にあり、水をくむのにも利用していた川。比較的浅く流れもそこまで激しくありません。
靴を脱ぎ、靴下を履いて渡ります。裸足だと滑るけど、靴下をはくと滑りにくいらしい...。不思議。

ここは難なくみんなクリア( ´ ▽ ` )ノ

その後少し急な上り坂を登ると、こんなところに素敵な教会が見えてきました...。

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さらに、気が付くと朝は雲がかかっていたロライマも、ついにその姿を現しました(*'▽')
いよいよあの麓に向かうのです...。

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が、その前に、この日最大の難所、2つ目の川を越えなければなりません。ここは最初の川よりがぜん流れが急で川幅もあります。ここでは先に来ていたポーターさんが、我々の分の荷物を渡してくれます。なので我々は、身一つの身軽な状態で川渡りに挑むわけですが...。

...いやいや、急だわ、これは( ゚Д゚)

この川を渡るために、この日は2WAYのトレッキングパンツをショートパンツ状態にして、下にレギンスをはいて望んでいたんですけどね、がっつりお尻まで水が来ました( ゚Д゚)

ポーターさんが複数名で次から次へと手をつないで誘導してくれるので何とかなりましたが、うっかりすると本当に危ないです。カメラもポーターさんに運んでもらって正解( ゚Д゚)

ちなみにここは、かなりしんどい川渡りなので、人によってはちょっと場所をずらして流れが弱く、且つ深いところを泳いで渡るそうです。スコットとヘダはそれで渡ってました。俄然快適そうでした。しかし私は泳ぎが猛烈にへたくそだし、大自然の更衣室もないところで水着を着たり脱いだりするのがただただ面倒くさかったので、歩いて渡ったわけですけれども。普通に泳げる人は泳ぐことをお勧めします。いい天気だったし。

ここではトレッキングを小休止して、みんなで水浴びをします。
私は遠慮しておいたけど...( ゚Д゚)脱いだり来たりが猛烈に面倒...( ゚Д゚)
しかしガイドとポーターさんたちは体を洗ったりリフレッシュしていました( ´ ▽ ` )ノ

その間私は暇でした( ´ ▽ ` )ノ

で、最大の難所をクリアしたら、あとは2日目のキャンプサイトまで歩くだけ!!!!

なのですが、実はこれが想像以上にしんどい道のりなのでした。試練は3日目の山頂アタックだけだと舐めていた私がバカでした...。理由はまさに、この天気ですね。

良すぎなんじゃ、天気が( ゚Д゚)

しかしこのギラギラの日の光をさえぎる丁度よい高さの木なんて皆無でして。
終始汗だくになりながらひたすらアップダウンを繰り返すのでした。そして徐々に道が悪くなってくる...。石だらけの道は足が疲れるのですよね。

で、4人の参加者の足取りにも差が出てきます。

意外にも私は歩ける組。どうしたんだ私、マチュピチュあたりからやけに歩けてるじゃないか。追い抜かれないじゃないか。荷物も持っているのに( ゚Д゚)

で、ガイドのロジャー曰く、あまり休憩を挟むと余計足に負担がかかるので、一本道だから歩けるうちは先に行け、とのこと。なので体力的にしんどそうなスコットとヘダを後に残し、私とジョエルはそれぞれのペースで先を行くことに。

とはいえ2日目のアップダウンは予想より多く、私もかなり鈍足で登っていました。しかし休むと確かにしんどいので、ほとんど休憩せずに、亀のようなペースながらも前進を続けます。スコットとヘダには悪いのですが、やはり後ろに誰かがいるのは精神的に楽でして、ある程度の距離感を守りつつ早めにゴールを目指したのでした。

途中、45キロの荷物を抱えたポーターさんが後ろからやって来ます。
急な石だらけの登りを歩いているところで、先に行って~とジェスチャーで促すも、「ちょっと待って、待って」とポーターさん。

なんだ、スーパーマンのようなポーターさんも、疲れることは疲れるのね( ´ ▽ ` )ノ安心しました。しましたっていうか、いつもありがとうございます('◇')ゞ

で、そのポーターさんの後を追いかけてのろのろ歩いて行くと、休憩するのにちょうどよい岩が転がる開けた場所に。先に進んでいたジョエルとポーターさんが一緒に休憩していました( ´ ▽ ` )ノ

ジョエルは私よりも歩くペースが速いものの私より休憩多め。がっつり水を飲みながら、「君は本当によくやってるよ。」と励ましてくれるナイスガイ。そのジョエルがポーターさんに聞いたところによると、もうキャンプサイトはすぐそこだそうで( ´ ▽ ` )ノ

すぐそこって言っても、絶対期待しないほうが良いもんねっ!!!!と少し水を飲んで気合を入れなおしてまた鈍足で歩き始めると、本当にキャンプサイトはすぐそこでした( ´ ▽ ` )ノやったー!!!!!!

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2日目のキャンプサイトがこちら( ´ ▽ ` )ノ

奥に見えるのがクケナン、横に見えるのがロライマです。
どちらも雨季で滝ができていますね( ´ ▽ ` )ノ
あんなに遠くに見えていたロライマの麓に、ついに到着です!!!!

しかしさすがに麓だけ会ってここは平たんな場所が少なく、雨も多いせいか地面の状態も最悪です(・´з`・)
あと、気温もさすがに下がりました。

お昼休憩の後、みんなで森の中の水浴びスポットへ。私も寒いけど2日目なのでさすがに体を洗います。
水温は...。プールの授業の前にくぐらなければいけない消毒用の小さいプール?があるじゃないですか。あれで体を洗う感じ。でもがんばって頭までつかりました。なんでって、頭洗いたいじゃないですか。がんばったよ、私。

2日目の夜は、暴風と大雨の中眠りにつきました。夜中の間も何度か雨音で起こされました。
スコットとヘダは、普段アウトドアに縁がないせいか、1日目からあまり眠れていない模様。すでに筋肉痛もひどそうです。

私はと言うと...。さすがに旅歴2年になれば、劣悪な環境で夜明かしをすることも何度かあったので、熟睡とは行かないまでもまぁまぁ眠れました。ただし地面が固いので何度か目が覚めますけどね...。筋肉痛も、2日目の時点ではまだなし。なかなか良いコンディションで、いよいよ、3日目、アタックの日です。

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テーブルマウンテンに登るのは、ケープタウン以来。
あの時は、予想以上に道のりが険しくて、たどり着くまでに数えきれないくらい休憩を繰り返したっけ。

断崖に日光が照り付けるのが熱くて想定以上に体力を消耗したっていうのもある...(;´Д`)

しかし今回は、ほとんど森の中を登っていくため直射日光にはあたらない。しかも寒い。私にとっては好条件のアタック(・´з`・)

序盤、さっそくおかしな植物が。ロライマトレッキングは下界ではお目にかかれない珍しい動植物に出会えるのも魅力の一つなのですよね( ´ ▽ ` )ノ

さてさて、この日の難所はまさかの最初にありました。
黄色く滑りやすい粘土状の土の壁をよじ登っていく序盤。
一段一段が大きく、私の身長にはちょっと応えます。

しかし最初という事もあり、まだ体力は十分。黄色いエリアを通り過ぎると、ところどころ平らなエリアがあったり少し余裕が出てきます。

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流石に厳しいコースなので、4人一緒には登らずに、この日も各々のペースで登ります。

先頭はやっぱりジョエル。

私は2番目をゆっくりゆっくり、しかし休憩を挟まずに登っていきます。前にも後ろにも人がいなく、まるで一人きりでロライマにやって来たかのような、ちょっとした冒険気分を味わいつつ...。

途中、視界の開けた場所にやってくると、この日も気持ちの良い快晴で、目の前には今までとは全く違った目線から見られるクケナンが( ゚Д゚)

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そして眼下には広大なグラン・サバナが広がっているのでした。
ワクワク感がハンパない...(*´Д`)

この日は本当に調子が良くて、キツイ登りのはずなのに休憩を入れなくてもずーっと進んでいける感じ。
ケープタウンの時とは大違い。荷物も背負っているのに。なんだろ。涼しいからかな...(*´Д`)それとも、何年もあこがれ続けた場所に向かっているからなのかな...。

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この時期、ロライマの登山ルートにはこのように2つの滝が注ぎ込んでいます。
これからあの下を水しぶきを浴びながら通り抜けなければならない...( ;∀;)

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ポーターさんたちが、もう滝の先に進んでいるのが見えます。ポーターさんっていうか、荷物が大きすぎて荷物が歩いているようにしか見えないんですけどねっ( ゚Д゚)ポーターさん、ありがとう...。

さぁ、滝ゾーンの前にいったん下り坂を降りたりして、いよいよ滝に近づいて行きます。
ガイドのロジャー曰く、ここはとにかく急いで通り過ぎることが大事らしいのですけど、濡れた岩場は滑りやすいし、ムズカシイな...と思ってふと後ろを振り返ると、スコットとヘダについてゆっくり後ろを進んでいたはずのロジャーが、猛烈に下り坂を走り降りてこちらに向かってくるのが見えました。

あれ?もしかして、私が滝ゾーンに挑むのを手伝ってくれるのかな...?( ゚Д゚)と思いつつ、まだ距離があるので私もゆっくり歩みを進めます。

そしていよいよ滝ゾーン。軽めの水しぶきが飛んでくる中、カメラ類をビニール袋に入れてバックパックの中にしまい直し、いよいよ突入です。

が、しかし、水が流れ落ちる岩場、しかもここももれなく急な上り坂。そんなにホイホイ進めるわけもなく...。効率の良いルートも分からない。

結局いつもと同じペースでのろのろ水に濡れながら進んでいると、さっきはまだ小さくしか見えなかったロジャーが早くもやって来ました!!!( ゚Д゚)すごーっ!!!!

「もっと急いで!!!スピードアップして!!!!」と言われ、ロジャーがこっちだこっちだ!と言う道のりを必死に着いて行く私。水が流れる滑りやすい岩場なのに、過去最高にスピードを上げて駆け上ります。途中、ロジャーに手を引かれつつ、あまりのスピードに息が上がり、足ももつれます...(; ・`д・´)

そして身体能力的にギリギリのスピードでついに滝ゾーンを通過!!!ロジャー、ありがとう...( ;∀;)

後ろを振り返ると、スコットとヘダが、遠くの森を下ってまさに滝ゾーンに向かって歩いてくるところでした。
これからロジャーは彼らの滝渡りをまた手伝うわけだな、ってことで、私はまたしてもここから一人で頂上を目指します。

滝の後の登りは、さほど難しい場所はなく、ゴロゴロした岩場のアップダウンを繰り返し、ひたすら、無心に進むのみ。

結局、この日の登頂の間に、腰を掛けて休憩したのはたったの2回のみ。自分でも驚くほどスムーズに、順調に頂上に向かって突き進み、ついに...

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着いた...。

ここが失われた世界。
地球上、最後の秘境と言われた場所に、いよいよ到着です。

アクセス失敗レスポンスの形が不正