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こんにちはー!

ネット事情の悪かったエチオピアを抜け、ケニアのナイロビに到着しました( ´ ▽ ` )ノ...と、思いきや、ブログ更新に時間をかけているうちに、11月29日現在地はルワンダ、キガリですヽ(;▽;)ノ

相変わらず更新が滞っております、私です!

ダナキルツアーからアディスアベバを経て、次に向かったのはアルバミンチという町。ここを拠点にエチオピア南部の村を廻るのですが、まー、一悶着ありました( ་ ⍸ ་ )

ちなみにエチオピア南部、北部に比べてさらにネットも通じないし、宿のコスパも悪くなります。交通事情も悪くなるし、南部の旅は何かと効率が悪くなります。

その南部、私たちはあまり日程に余裕がありません(。-_-。)

というのも、この先の国で友達と合流する予定があるため、余計な日数をかけられないのです。

というわけで、

エチオピア南部、我々は贅沢に、車をチャーターしてまわることにしました(。-_-。)

バスでアディスアベバからアルバミンチに到着した日、目星をつけていたホテルに向かおうとすると、客引きの男の人が声をかけてきました。

そのホテルはバスターミナルから近く、立地も良さそうなので、ついて行って部屋を見てみることにしました。思いの外綺麗な部屋に満足し、部屋を借りることにした我々。その流れで、翌日に、南部のトゥルミという村で、見たかったとあるイベントが、翌日に行われるという情報を聞いたのです。

さっそく詳しく話を聞く我々。その場で3日間のツアー日程を組んでもらい、値段交渉すると、事前調べより安い値段でチャーターが出来そうだったので、お願いすることにしてしまいました。

...。

それが、持ってない女、私のドタバタ劇の始まりになるとはつゆ知らず...ヽ(;▽;)ノ

ということで翌朝、さっそくエチオピア南部の村巡りをスタート。アルバミンチを出発し、3日目にコンソという村に送ってもらうプランです。

コンソは、ケニアに抜ける国境の町、モヤレに行く中継地点で、私たちは日程的に、必ず3日後にコンソについている必要がありました。

それを踏まえて、我々はこの3日間で、トゥルミ、カロ、ジンカ、コンソという村や町を訪れます。

そうです。

エチオピア南部の見どころ、民族巡りの3日間の始まりです。

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ということで、新車と聞いていたのに旧式のミニバスに乗って悪路に揺られてやってきました、最初の町、トゥルミ。

1日目は私が南部で一番見たかった、ハマル族のブルジャンプを見に行きます( ´ ▽ ` )ノ

トゥルミの宿にチェックインし、さっそく現地ガイドとともにトゥルミのマーケットに繰り出します。

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ハマル族の民芸品?がたくさん並んでいます。

それはそうと...。

ガイドよ、ハマル族のブルジャンプはいつ見に行くの??

ガイド「今日はブルジャンプはないぞ」

...は?( ་ ⍸ ་ )

マーケットをプラついていたところ、いきなり立ち込める暗雲。

おかしい。

我々はアルバミンチにて、今日ここでブルジャンプがあると聞いたからここにやってきたわけで、ブルジャンプをやっていないのならなぜここにいると言うのだろう。

いやいやおかしいぞ、と詰め寄る我々。ないというガイド。おはなしになりません。

アルバミンチで組んでもらった日程表の紙を見せ、マーケット観光もそこそこに、ドライバーに確認しに行くことになりました。アルバミンチの男には、ツアー内容はドライバーが全て把握しており現地ガイドの手配も彼がやると言っていたハズ...。

が、そのドライバーの姿が見つからず、ただただ過ぎ去る時間。その間にガイド以外のエチオピア人もわらわら集まってきて、今日ブルジャンプはある、いや、ブルジャンプは明後日だ、など、情報が錯綜しだしました。

結局ドライバーが見つかった時、時刻はすでに16時近く。彼は結局ツアー内容の把握などしていなかった模様。

さらに野次馬が言うには、どうやら今日はここから26キロほど離れた村でブルジャンプがあるらしく、今から行けば見られるということ。

いや、でもねぇ。

今すでに16時近くで、26キロ離れた村って、何時に着くの?エチオピア南部は悪路だから、かなり時間かかるでしょ?本当に見られるの?

でも、大丈夫、絶対見られるという、野次馬たち。というか、別のガイドかな。村の入域料やセレモニー代、ガイド代を合わせて1人1600ブルだという...。

いやいやいや。

高すぎる!!

幸い、このやり取りをホテルのレストランでしていたところ、ダナキルツアーで会ったスロバキア人グループに再開し、彼らの情報を聞き出すことができました。

1600ブルは相場の倍だし、彼らの良心的なガイドが言うには、この時間では多分見られないとのこと。

そりゃそうだよ。

ということで、ということはつまり、

ブルジャンプ、見られないってことかな??

もう完全に萎えました( ་ ⍸ ་ )というかツアー代返せよと言いたい。

私たちは考えました。

当初の旅程はこうでした。

1日目、トゥルミに宿泊してハマルマーケットとブルジャンプを見る。

2日目、カロ族の村を訪れカロ族を見る。その後ジンカに移動してジンカ泊。

3日目、ジンカからムルシ族を見に行き、コンソに移動。コンソ泊。

これを我々は、どうしてもブルジャンプを見たいがために、大幅に旅程変更。

2日目のカロ族を諦め、ムルシ族訪問を前倒しし、3日目、ジンカからトゥルミに移動し、ブルジャンプを見た後にコンソに移動したいと、ドライバーに交渉します。

しかしながらドライバーは、ただただ言われるままに運転するだけの役割のようで、そのへんの融通がききません。

コースを変更するならば、移動距離が増える分の車のガス代1500ブルを払えと要求してきます。

んー。

解せない( ་ ⍸ ་ )

だって、ブルジャンプが見られなかったのはアルバミンチにいるツアーコンダクターのミスであり、ガス代なんて彼が払うべきです。

むしろ我々は見る予定だったカロ族をあきらめなければならないのだから、逆にツアー料金を返金してほしい位なのです。

しかしながら現実問題、現金がなければ車を走らせられません。そんなに手持ちないのかよ、ドライバーよ、舐めてるな。

ということで、泣く泣く1500ブルを払うことを了承し、ツアー日程を変更することにしました。んー、解せない( ་ ⍸ ་ )

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もはや1日目は完全に時間を無駄にしたようなものですが、まぁとにかく気を取り直してマーケットを再訪。お土産を買ったり、ハマル族の写真を撮ったり。

そして翌日。

この日はジンカに移動してムルシ族を訪れます。

ムルシ族と言えば、一昔前まではエチオピア南部観光の最大の目玉。ハマル族のブルジャンプよりも全然知名度が高い、あの人たちです。

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この人たちです。

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ムルシ族の女性は唇にでっかい皿をはめていることで有名ですね!これは昔、奴隷制度があった時代にわざと姿を見にくくして連れて行かれないようにしたことが始まりらしいです。

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でも今となっては、はめているお皿が大きければ大きいほど美しいとされる様ですね。

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穴を開けていない人もいるみたいですけど。

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ちなみに皿を外すとこんな感じです。

ちなみにさっきからてっちゃんの髪型が絶妙に中国人っぽいことについてはエジプト、ルクソールの床屋のおじさんに文句を言ってください。

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この人は髪型がイカしてました。

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子供達の体のペイントも面白いですねっ。

それにしても、ムルシ族。

確かに見てみたかったけど、なんだかテンションが上がり切りません。

それもそのはず、だって、昨日の今日ですからね。

早くも南部疲れしています。

ムルシ村の滞在時間もそこそこに、我々は、その日のうちにトゥルミに戻ることになりました。ガス代を払う前に、アルバミンチの男に電話をかけてガス代を交渉する我々。

当たり前です。どう考えたってガス代は彼が払うべきです。その電話も、ドライバーの携帯電話のクレジットとして、25ブルをこちらが持たなければなりません。

んー。解せない( ་ ⍸ ་ )

電話口で現状を説明して、ガス代はアルバミンチの男が払うということでドライバーに話をさせ、電話を切る我々。

しかし、まだ渋い顔のドライバー。

1500ブルは今私たちが払えと言ってきます。

...だからー、( ་ ⍸ ་ )

なんのために25ブルを払って電話したと思ってるの??

むこうが払うって言ってるじゃん!!!!

ドライバー「俺は彼を知ってる。彼はきっと払わない」

ここで、1500ブルを払うか、トゥルミを経由せずにコンソに戻るかを迫ります。

なにその2択。

それじゃブルジャンプもカロ族も見逃して、ムルシだけで、3日もチャーターする意味全くないよね?

ほんと理不尽。

そういうわけで、結局私たちは、払う必要のない1500ブルを払って、トゥルミに戻ることになりました。

ただし、我々はどうしてもブルジャンプが見たいんだ、そしてどうしても明日のうちにコンソに着かなければならないんだ、だから必ず約束を守って、ブルジャンプを見てからコンソまで送ってくれるよね?と、お金を払う前にドライバーと約束をします。

さて、翌日です。

カロ族を決定二度目の訪問となったトゥルミにて、朝早く、ドライバーが言いました。

ブルジャンプは2時からあるが、今日中にコンソに帰るため、3時に切り上げて車に戻ってこい。

と。

なんでも、ツアー会社に夜間の運転は危険だから禁止されていて、明るいうちに戻らなければならないと。

...( ་ ⍸ ་ )

3時じゃ、ブルジャンプ見られないじゃん。

分かってるんですよ、こっちは。ブルジャンプが5時くらいに終わるって。3時に出たんじゃ、せいぜいむち打ちの儀式が見られる程度で、他になにも見られないじゃないですか。

1500ブル払わせておいて、この態度??

この時、てっちゃんが1人で話を聞き、せめて3時半までは居させてくれと言って出てきたそうですが、ホテルにてその報告を聞いた私。

いつもは交渉担当はてっちゃんですが、ここは普段静かにしている私が、キレに行くことになりました。

我々の滞在しているホテルの隣のホテルに滞在しているドライバー。ちょうどホテルのレストランにいるところに、むっすりした表情の私、登場。

ええ。

私だってね、キレる時はキレます。

キレました。

エチオピア人とか、スロバキア人とかのギャラリーが多くて大変恥ずかしゅうございましたが、背に腹はかえられないので、キレました。

大声で、1500ブル返すか、ブルジャンプをきちんと見た後にコンソまで行くよう、怒鳴る私。

口を挟んで来るその他のエチオピア人、ウンと言わないドライバー。仲介に入ろうとするどなたかのガイド。

まぁまぁ落ち着いて何があったのか話してみなさいと、太めのガイドに聞かれ、そもそも私たちは、おとといブルジャンプを見られると聞いて車をチャーターしたのに、見られなかったこと。そのために、私たちは日程を変えざるを得なかったこと。カロ族を見られなかったこと。ブルジャンプを見る約束で払う必要のない1500ブルをガス代として払ったこと。

しかしドライバーは、1500ブルはコースを変更しキレた超過分の車のガス代のためで、ブルジャンプのためではないと。

は?バカなの死ぬの?なんのためにコースを変更せざるを得なかったと思ってんの?マジで舐めてる、と、

ふたたび大声でキレる私。

引いてる様子のスロバキア人。

くすくす笑うその他のエチオピア人。

事態はカオスになる一方です。

結局、仲介に入ったエチオピア人が、分かったわかった、ブルジャンプのあとにコンソに連れて行くよう約束させるから、と、その場をおさめます。

私は、荷物から適当な紙切れを取り出し、今日の日程について殴り書きし、サインをするようドライバーに迫ります。即席誓約書です。

だって、明らかに納得がいってない様子のドライバー。信用ならないですからね。

ちなみにこの時、別のエチオピア人が、コンソに向けて出発する時間について、4時と書けと口を挟んできましたが、4時でブルジャンプが見終わるか信用ならなかったため、そこは時間を書かず、あくまでブルジャンプの後、と書いて突っぱねました。

ほんと、細かい。

周りのみんなに促され、しぶしぶサインをするドライバー。

その紙を受け取り、ありがとう、約束だよと握手しようとする私。

しかしドライバーは握手を拒否。

そこでああそう、その態度ですかと紙を破り、今すぐに1500ブルを返せと迫る私。

またしても別のエチオピア人たちがドライバーを諌め、新しく誓約書を書きなおし、しぶしぶサイン、握手をして別れました。

朝から疲れた( ་ ⍸ ་ )

そして、この時点で私とドライバーの関係、超絶悪いです。

午後2時、いよいよ出発です。

いつもは私が前方の座席に座りますが、空気が険悪なためてっちゃんが前、私は後部座席で沈黙を貫きます。

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走ること数分、ブルジャンプが行われる河原についた我々。

我々をおろすと、ドライバーは言いました。

15時にこの場所に戻ってこいと。

はぁあ!?( ་ ⍸ ་ )

ここで試合再開です。

いいや、15時じゃない、ブルジャンプの後だ、と、誓約書をドライバーに突きつける私。それを投げ捨てようとするドライバー。もう、ガチギレです。

朝の一件を知らなかったローカルガイドが誓約書を確認し、わかったわかった、ブルジャンプの後に戻って来ればいいからと間に入ります。

その後も、セレモニーの開始を待つ間、何度も言い争う我々。

荷物を車から投げ捨てて今すぐにアルバミンチに帰りたいとか、そんなことまで言われます。

結局は私たちの言い分が通り、ブルジャンプを最後まで見られることになりましたが、直前までいざこざが続き、本当に嫌な気分でした。

そんなブルジャンプの様子はこちら( ་ ⍸ ་ )

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歌ったりダンスしたりする女の人たち。

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鞭打ちの儀式。

鞭を打つ役の男の人が到着すると、女の人たちはみんな一斉に彼の元にかけより、鞭の奪い合い。

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鞭を渡して

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ビシーっと打ってもらいます。

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コレがめっちゃ痛そう。

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だって、こんなんなります。

でも、鞭を打ってもらうのは、とっても名誉なことらしいですよ。

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そしてようやく主役が登場。ブルジャンプをするのはこの真ん中の人です。

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そして役所のある男の人はこの時にペインティングをされます。

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観光客もやってもらったりします。子供達にペインティングしてもらうてっちゃん。

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どーかな?

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記念に撮らせてもらいました。

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彼が主役。

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関係ないけどてっちゃんはここのファンです。

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さていよいよブルジャンプ。まさかこの後踏み越えられるとは思ってもいないであろう牛さんたち

困惑しそう。

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そして主役登場。

ええ、

全裸ですね。

見事なプリケツです。

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親族の皆さんが牛の周りをぐるぐるします。

ということで、いってみましょう。

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えいっ!!

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わぁおっ!

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コッチからも!

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まだまだ行きます。

あー、これ、

不適切な画像って判断されないか心配( ་ ⍸ ་ )

と、こんな感じで何往復かして終了ー。

ブルジャンプ事態は案外あっけなかったんですけど、その他に色々なセレモニーが見れて満足です( ´ ▽ ` )ノ

100パーセント楽しめたかっていうと、残念ながら違うんだけどね。

ブルジャンプが終了したのは16時半

ほらね。

やっぱり時間を明記しておかなくて良かった( ་ ⍸ ་ )

この後はダッシュで車に戻りました。

疲れる3日間だったな( ་ ⍸ ་ )

アクセス失敗レスポンスの形が不正