目次

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こんにちはー!!!!!

リアルタイムはチリのプンタ・アレナスに戻っておりますがちょっと数日間船で別の町に出かけておりました。
その村とは、チリのプエルト・ウィリアムズ

え?

どこそこ??

って、多くの人は思うかもしれませんね。

なんなら、

世界一周旅人ですら、知っている人は少ないことでしょう。ふふん(・´з`・)

ま、

私も知らなかったんですけど!!!!

そんな存在も知らなかった町になんで行くことになったのかというと、遡ること、約2か月前。

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この方、ふみ君とパラグアイのらぱちょで再会したところから始まります。

ふみ君は普通の旅人とは違う、変な(おっと失礼)旅人さんで、世界各地の地理的先端を求めて旅しています。
らぱちょで会った時は、ブラジルにある南回帰線のモニュメントと、南米大陸最東端のモニュメントを目指している途中でした。

それまでにも、各地の先端を制覇してきたふみ君。
当然南米大陸最南端のモニュメントも見てきたらしいのですが、そこって、行くのかなり苦労するらしいんですよね。知らないけど( ゚Д゚)

で、ふみ君の変態エピソードで傑作だったのが、チリのプンタ・アレナスから南米大陸最南端を目指したときに、途中までしか道がないので、途中からは歩いて最南端を目指し、途中素っ裸で頭の上に荷物を掲げて2回も川を渡ったという...( ゚Д゚)

そして帰って来るためにまたまた全裸で川を渡るので、合計4回も川を渡っているわけでしょ。

うーんクレイジーだな( ゚Д゚)
くっそウケたんですけどね!!!!

まぁアドベンチャー的な要素が不足している私の旅スタイルからすると、ちょっと憧れないでもないんですけど、私はあんまり先端には興味がないので、さすがに真似をしようとは思いません。

でもね、ふみ君が関連エピソードをお勧めしてくれるわけです。とにかくそのモニュメントが南米大陸の最南端なので、(ふみ君の先端制覇の旅は、あくまで大陸内にこだわっているそうです。島をふくむとそれこそ途方もないしね~)ひとまず目的は達成されたわけですけど、ふみ君の興味をひくその他の最南端が、このパタゴニア地方にはいくつかあるわけです。

一つは、旅人ならばみなさんご存知、世界最南端の都市、アルゼンチンのウィシュアイア。パタゴニアを訪れる多くの旅人がこの場所を訪れていますね。ふみ君も行ったらしい。

でもね、ふみ君は言うのです。
実は世界最南端の都市よりも南に、世界最南端の町が存在するのだと...(; ・`д・´)

えっ...何それ( ゚Д゚)

私ウィシュアイアしか知らなかったよ...それより南があるの?

私なんて、ウィシュアイアなんて、南極ツアーの拠点の町としてしか行く予定なかったわけですけど、もはや南極ツアーは諦めてしまった後。正直ウィシュアイアに行ったところで、何しようかなぁ~。滞在費も高そうだし、行くのもめんどくさいし~。パタゴニア移動ってチリとアルゼンチンをいちいち行ったり来たりしなきゃいけないのがやる気をそがれるのよね。あと他に目的があるとすれば、南極から出したいと思っていた日本への手紙を、仕方ないから世界最南端の郵便局から出しちゃおうかな~、という事くらい。

でもね、ふみ君曰く、正真正銘、世界最南端の郵便局は、ウィシュアイアではなく、それより南の、プエルト・ウィリアムズにあるらしいのです。

正直、ウィシュアイアの世界最南端の郵便局なんて、なんだかんだメジャーだと思うので、さほどレア感を感じないのですが、プエルト・ウィリアムズにある世界最南端の郵便局って、レア感がすごいですよね( ゚Д゚)

ほほ~ん。

ちょっと気になるじゃない( ゚Д゚)

さらに、そんな私の「レアもの好き」の気持ちを動かす決定的一言を放つふみ君。

ふみ君「プエルト・ウィリアムズまではプンタ・アレナスから船が出ていて、30時間の船旅なんだよ」

何それ楽しそう( ゚Д゚)船旅大好きっ(過去実績多数アリ)( ゚Д゚)しかも航路がいいよねっ!!!!

そうなのです。
この情報がきっかけで、詳しくググってみると、この航路、なにやらかなり絶景っぽい!!!!
氷河とかも見られるらしい...( ゚Д゚)

え、値段...?片道約180USDです( ゚Д゚)

そんなことは問題じゃない( ゚Д゚)なぜならこちとら南極をあきらめてるからね!!!50万かかるだろうと思っていた南極ツアーをあきらめてますから!!!!金ならあるんですよ!!!(・´з`・)(←こういう性格が途中で予算が足りなくなる原因だと思う。日本では浪費とかしないんですよ???)

というわけで、ふみ君にそそのかされて、ここに来るまでその存在をつゆほども知らなかったプエルト・ウィリアムズに、急遽行ってみることに決定~( ´ ▽ ` )ノふみ君情報ありがと~~~!!!!

ちなみにふみ君曰く、その船旅の途中で、ふみ君が全裸で4回も渡河して見に行った例のモニュメントを見ることができるらしいです('◇')ゞそれを見たら、「あいつ、あんなところまで行ったんか!!!!」と思うこと必至!!!だそうなので、楽しみです(・´з`・)

さてそうと決まったら、さっそく船の予約。プンタ・アレナスからプエルト・ウィリアムズまでの船は、当然ながら毎日出ているわけではありません。今回、完全に僻地です('◇')ゞ船は月に数便です。だって片道30時間だしね!!!

私は、ネットで調べて、プエルト・ウィリアムズまでの船を運行している、「Austral Broom」社のウェブサイト(http://www.tabsa.cl/portal/index.php/en/)で予約しました( ´ ▽ ` )ノただし予約システムは入っていないので、メールを送って残席確認になります。問い合わせ後の自動送信メールはスペイン語で帰って来るので、焦らずGoogle翻訳で何が書いてあるかざっくり確認しましょう( ´ ▽ ` )ノその後のやり取りは英語でも大丈夫でした( ´ ▽ ` )ノちなみに日程が近づくと予約確認のメールが来るのできちんとそれにもお返事しましょう。私はそのメールで料金は前日に現地オフィスで支払う旨伝えました。銀行振り込みや、WEB決済もあるみたいなんですけど、WEB決済はスペイン語がいまいちよく分からなくて不安だったので現地払いにしました。どれでもいいんじゃないでしょうか。

そんなわけで事前にプエルト・ウィリアムズまでの旅立ちの日程は決定。それに合わせてのパタゴニア旅になったのでした。パイネのWルートのためにいつまでもプエルト・ナタレスで粘れなかったのはこういうワケだったんですね。

さ、そんなこんなで船出航の3月15日に合わせて、前日の14日、プエルト・ナタレスからプンタ・アレナスに移動しました。ここの移動はたったの3時間なのであっという間( ´ ▽ ` )ノ国境越えもありませんしね( ´ ▽ ` )ノ
ちなみにプンタ・アレナスも地理的最南端の一つ。ここは南米大陸最南端の都市、らしいですよ。このニュアンスの違いよ...( ゚Д゚)

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そんなプンタ・アレナスの様子( ゚Д゚)

こ、これは...。

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あああ~これは確かに「都市」ですね!!!
なんかやたら広々、すかすかしているプエルト・ナタレスとは一目見て規模の違いが分かります。
何よりコレクティーボや市バスも走ってる!!!!

プンタ・アレナスでは、Booking.comでEndlessSkyというホステルを予約していました。ちょっとセントロからは歩くけれど、設備はかなり綺麗でキッチンも問題なし( ´ ▽ ` )ノ

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ちなみにそのホステルのコンロがこれ。見たことのないオールドタイプのコンロ。
ガスの元栓を開けて、この丸いふたにドライバーを刺してパカッと開けて、そこからチャッカマンで点火。この台全体が熱くなります。オーブンも一体型。

ふぅむ、こんなのあるんだ、ちょっと面白かった( ´ ▽ ` )ノもちろん使い勝手は問題なし!!!

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宿にチェックインしたら、さっそく港のオフィスに明日の便の支払いに向かいます。
港まではかなり離れているので、コレクティーボで向かいました。Avenida Presidente Manuel Bulnesから、15番のコレクティーボで、Tres Puentesに向かいます。500ペソなり( ´ ▽ ` )ノビーニャより安いですなっ!

そこで前日に姿を確認したヤーガン号。こちらが翌日乗り込む船です( ´ ▽ ` )ノふぉ~~!!!楽しみ!

さてさて当日は、夕方18時に出航なので、17時までに港に向かいます。今回はプエルト・ウィリアムズの後、またプンタ・アレナスに戻って来る予定なので、余分な荷物は全部宿に置いて、身軽に出発( ´ ▽ ` )ノこれだから小旅行は楽ちんでいいねっ。

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午後17時過ぎ、予定通り一斉に乗り込みます。大きな荷物を持っている人は、ここで荷物預け。私はいつものサブバックにデイパックの小さい荷物2つだけなので、そのまま中に持ち込み。中のテーブルでチケットのチェックを受けます。

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そんなこんなで18時過ぎ、気が付いたら出航していました。

しまった、船内の写真を撮り忘れました。
席はプルマンとベッド・シートの2種類で、ベッド・シートのほうはほぼ180度倒れてよりグレードが高いのですが、私はプルマン。だって十分快適だろうし。実際、1列の席をとっておいたので一人でゆったり、前後の感覚もかなり広かったです。電源は全ての席にあるわけではありませんが、運よく私の後ろの席に差し込み口が2つあり、なおかつそこが空席でした( ´ ▽ ` )ノおかげで常に電源確保できるし、夜はシート倒し放題だし、あったかいブランケットと枕も支給されるし、想像以上に楽々です。

そのうえトイレは清潔だし、シャワールームもアリ!!!!シャワールームは良いお湯出るし清潔でひろいのに、なぜか私以外に浴びている人を見かけなかった...。ま、30時間ですからね、わざわざ浴びなくても...。浴びたけど...。

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もちろん3食すべてついています。こちらは初日の夕飯。お肉( ´ ▽ ` )ノ
すごーく美味しいわけでもないけど、まずくもない。少なくとも、バスで出てくるようなお約束のがっかり感は、ここではありませんでした( ´ ▽ ` )ノ良かった~~。

さてさて、みなさんご友人や恋人やご家族で乗り込んでいるようですけど、当然私は一人旅。しかも、見たところほかにアジア人皆無の悲しい一人旅なんですけど、2人席に座って一人夕ご飯を食べていると、同じく一人旅の男性が相席してきました。

彼はオーストラリア人パッカーのハイド。年齢は聞いていません。とても気さくなので少し話していたところ、窓の外を眺めながら、なんとなんと、

南米大陸最南端のモニュメントの話をし始めるハイド氏( ゚Д゚)

ハイド氏「この船から、南米大陸の最南端のモニュメントが見られるらしいんだよ。僕もぜひ見に行きたかったんだけど、大変だから行ってないんだ。

まじすか?( ゚Д゚)

私「それ知ってるよ!!!私の友達、そこに行ったんだよ!!!歩きで!!!」

友達というのはもちろんふみ君なんですけど、いやぁアレですね、いるもんですね、世の中には、物好きが

例の全裸で川を渡った(合計4回)エピソードを話すと、ハイド氏失笑!!!クレイジーだね、とウケていました。あとどれくらい時間かかるの?って...。さぁどーなんだろ。どれくらいかかったの??さすがに彼はそこまではしないようです。紹介したい。会わせたい、この二人( ´ ▽ ` )ノ

でね、ちなみにね、噂のそのモニュメント。今回の便は、18時発の便。日の入りが8時前なので、時間的にモニュメントは厳しそう...。チケットを取ってからふみ君に出航時間を伝えたところ、その時間だと見えないかも、とのこと( ゚Д゚)

え、マジで?( ゚Д゚)

そういえば、日によって、出航時間が2種類ありました。私の都合の良かった15日は、18時発なので、ふみ君の利用した便とは違かったのかな...。ハイド氏もモニュメントを見るのを楽しみにしてたんですけど、案の定...

全然進まないうちに、外は真っ暗( ゚Д゚)

まぁ仕方ないね。モニュメントは諦めましょ。というわけで、船上からモニュメントを眺めて、「あいつ、あんなとこまで行ったんか!!!!」と実感するプランは、お流れとなったのでした、ふみくん、めんごめんご~(・´з`・)

さてさて、翌朝未明。

ドーンという爆音と、衝撃で目を覚ましました。何事!?とGPSをチェックすると、どうやら船はほんのり外海に差し掛かったところ。この辺の地形は島々が沢山あってほとんど内海を進むから、揺れも少ないし楽ちんなんですけど、一瞬だけ外海を通らなければならず、その間はさすがによく揺れるのです。

小さな船なので、その揺れ具合と音は、ちょっと沈んだりしないか不安になるレベル( ;∀;)(←ただの小心者です)

そんな不安な航路も数十分で通り抜け、船は再び内海に。ふぅ...(・´з`・)

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明るくなったら、さっそく甲板へ。この日はいよいよ、入り組んだフィヨルドを進んでいくのです( ´ ▽ ` )ノ
最高の航路ですねっ!!!!

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途中、ヨットも何回か見かけました( ´ ▽ ` )ノいいなぁ~こんな素敵な場所をヨットで...!!!!

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どこかの島の灯台。

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たぶんこの場所は、晴れていることのほうが珍しいでしょう。私もその点は全く期待していなかったものの、思った以上に天候は良好で、この雪山なんかは、雲の合間から日の光に照らされて、神々しく輝いていたのでした。

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海鳥もたくさん見かけました( ´ ▽ ` )ノ
あんな冷たそうな海面に、ぷかぷか浮かんでいる海鳥たちを見ると、体のつくり、どうなっているんだか、びっくりです( ゚Д゚)私は絶景を堪能したい気持ちと、寒すぎて長時間は外にいられない体力の限界とのはざまで、何度も何度も外と中を行ったり来たりします。

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そうこうしていると、ついに氷河が現れました( ゚Д゚)
ペリト・モレノ氷河以来の生氷河!!!!
ちょっと遠いし天気が悪いけど、船から眺める氷河はまた格別です。

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通り過ぎていく氷河を一生懸命カメラで追っていると、続けてまた別の氷河も現れます( ゚Д゚)
うぁ~~~!!!思った以上に氷河だらけだココ!!!!!

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たまに食堂で会った待っているときにも、ふと見るとカッコいい雪山が現れたり...。

更には寒さに凍えながらも甲板で粘っていると、突然船の斜め前方をイルカが数頭飛び跳ねたりするのです!!!!( ゚Д゚)

ぎゃぁああああ!!!!!!!

生イルカ!!!!!!
初めて見たぁ!!!!!!!(; ・`д・´)

このイルカちゃんたちは、乗っている間に何回か目撃したんですけど、毎度毎度一瞬の出来事なので、写真には収められていません。しかし、あたふたしながらギリギリ撮った動画ならあるのです。あたふたしすぎてその出来はひどいものなんですけどね。ええ、ホント。

え?

ほんとにあたふたしてて、ひどいですよ?見ますか??

ね、あたふたでしょ( ゚Д゚)

更には遠くにクジラさんも...。といっても私はかなり遠くでクジラが潮を吹いているさまを目撃しただけですけど。チリ人のおじさんたちがクジラだー!!!って言うのでたぶんそうなのです。

と、こんな感じで、10分くらい甲板に出たり、1回の食堂で窓の外を眺めつつお茶を飲みながら暖をとったり、なんてことを延々繰り返します。

しかし寒い。

想像以上に寒すぎるっ(; ・`д・´)

パタゴニアの船上観光は予想以上に過酷です。気温的な意味で。
それでも後半は、チリ人のカルロスおじさんが黙っていても見どころを知らせに来てくれるので、なんだか効率よく観光できたんですけどねっ( ´ ▽ ` )ノ

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カルロスおじさんに教えられて、慌てて甲板に出ると、そこには...

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見上げるほどの高さからせり出す、巨大な氷河が(; ・`д・´)
しかも、氷河から滝が海に注ぎ込むさまが、また壮大なのです。

ああこれは、ペリト・モレノ氷河展望台をはるかに凌ぐ大迫力の光景でした(; ・`д・´)

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さらにその奥には、遠いけどもっと巨大な美しい氷河...。
なんだココは...。

氷河航路だっ!!!!(; ・`д・´)

だがしかし、この旅の真打は、その後しばらくして、さらにウィシュアイアに近づいてから、ついに姿を現したのです。

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今回一番の、巨大な氷河。そして一番近づきました。

ペリト・モレノは、ちょっと上から見下ろす感じなので、また印象が違うんですけど、こちらの氷河は、自分たちが船上から眺めているので、当然下から見上げる氷河。

迫力が違う...。

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氷河の青と、岩場に止まる水鳥さんたち。

ここの氷河の前では、船がゆっくり一回転して、じっくりみんなに氷河を見せてくれました。
ただの定期連絡船と思いきや、観光船ばりの粋なはからい。
最高の景色でした。

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イルカと氷河を堪能した一日が更けていきます...。さすがに分厚い雲が覆っていて、夕日は見られないけれど、大満足の一日になりました。

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夜。世界最南端の都市、ウィシュアイアの夜景が見えてきたら、いよいよこの船旅も終盤です。

夜中の12時過ぎ、ついに船は最南端の町、プエルト・ウィリアムズに到着したのでした...。続く!!!!

アクセス失敗レスポンスの形が不正