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こんにちはー!!!!
現在地はギニアのコナクリ!!!なんですが、ブログはガブからコナクリに向かう道中の様子です( ゚Д゚)

ガブで予定外の(でも想定内ではあった( ゚Д゚))1泊をした翌朝、早起きして長時間移動に備えてシャワーを浴び、7時半にチェックアウトしてバスターミナルに向かいました。

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早朝バスターミナルの様子。昨日ビサウからガブに来るときに同じセットプラスに乗っていた男の子にここでも会った...!!!彼もギニアに行くらしいけど、コナクリではないらしい。
とにかくまだ全然客が集まる様子のないバスターミナル。なんならチケット売りのおじさんすらまだ来ない( ゚Д゚)

しばらく待っていると、ギニアフランへの両替を持ち掛けてくるおじさんが。レートは5000セーファ=75000ギニアフランでした。公式だと81000なのでさすがに悪いです。でも、まずは到着当日の交通手段やその他雑費まで確保できればいいので、5000セーファだけ両替したい...。
最初に声をかけてきたおじさんは多少英語が話せるものの、いくら交渉しても少しも上げてくれない。

「いいか、確かにレートは悪いけど、コナクリに行けばそこで良いレートで交換できるんだから、まずはここで5000セーファだけ両替しておけ。みんなこのレートだから。ほら、今来た彼にも聞いてみればいい。75000フランだ。それに、ここではコーラ1缶500セーファだけど、コナクリなら6000フランで買えるんだ。物価も変わるし全然損じゃない!!!

「いやいやいや、今は飲み物の値段について話しているんじゃないでしょ!両替のレートでしょ!!!飲み物の値段は関係ないよ、レートが悪いって言っているの!!!」

なんか、物価が変わるから関係ないとか、論点をそらす感じが何となく気に食わないこのおっさん

他に2人にレートを聞くも、みんな確かに75000。うーん、まぁ仕方ないんだけどさ、やっぱ長いこと旅していると、両替と買い物はとりあえず交渉するのが旅人の義務、みたいなところあるじゃん?何となくお願いお願い、もーちょっと頂戴!と言い続けていたんです。

まぁでも、よく考えたら81000と75000の差って、ギニアフランのインフラのせいで紛らわしいけど、言ったら73円くらいの差なんですけどね( ゚Д゚)もうこりゃ旅人の病気です。

すると最初に声をかけてきたおじさんではない、英語は通じないけどなんとなく態度の良いおじさんが、75500でいいと言ってきたので、それで手をうちました。
その差約6円( ´ ▽ ` )ノはいはい、病気病気。とにかくおじさん、ありがとう!!!
このおじさんにはバスの待ち時間の間、トイレに案内してもらったりそのうえトイレ代を払ってくれたり(たぶん50セーファ)、いろいろ助かりました。あなたにして良かった( ´ ▽ ` )ノありがと!!というか50セーファって800ギニアフランくらいだよね!?いろいろどーなの、それ!!!笑

両替も済ませてしばらく待っていると、ようやくチケット売りのおじさんがやって来ました。でもこの人、なんかすごく不愛想で態度悪いんですよね(-_-)こっちがフランス語しゃべれないのも悪いけどさ。それにしたって何なのその態度。
とにかくコナクリまで行きたい、というと、ちょっとまて、とまだチケットを買えない...。

すると、前日宿やらレストランの世話をしてくれたセリムがここでも登場。実は朝チケット買うの手伝うよ!!!って言ってたんですよね。ホントにきてくれるとは( ゚Д゚)まじでいいやつ...( ;∀;)

セリムの協力があっていろいろおじさんと話をすると、何でもコナクリ行きはすでにターミナルに停まっている、ハイエースで行くとのこと。セットプラス(7人乗り)はないのか聞くと、ハイエースが満員になって発車したら、その次にセットプラスが来るらしい。

時刻は9時前で、乗客は私以外まだ一人も来ていない( ;∀;)ハイエースよりセットプラスのほうがもちろん快適に決まっているんだけど、そんなの本当に今日発車するのか分からないし、国境で足止めとかいやすぎるので、ここは意を決してハイエースを選択。セリムにハイエースにするよと伝えると、じゃあ僕は仕事に行くけど、また様子見に来るね、と去って行きました。ありがとうセリム...。

さてさてハイエースにすることにしたのでチケットを購入。所要時間は不明ですが先の旅人情報だとおそらく翌日の朝に到着すると思われる。料金は14000セーファでした。荷物代は別途2000セーファ。ここでも交渉するも、下げてはくれなかった...( ;∀;)ちなみにセットプラスは18000セーファ、荷物代は噂では4000セーファ(要交渉)です。

ハイエースの屋根にバックパックを積んで、ハイエースの様子をぐるっと確認。まだ客は来ていないし...。

「おじさんおじさん、私助手席に乗りたい!!!フロント!!!!乗ってもいい!??」

荷物を積んでくれたおじさん「なんだなんだ?フロントは2人乗るんだぞ、それでもいいのか?」

私「(2人いようが後ろより快適に決まっている!!!)それでもいい!とにかくフロントに乗りたいの!!!

荷物を積んでくれたおじさんと、その他周りのおじさんたち「分かった分かった、運転手がノープロブレムと言っている

私「やったぁ!!!!」

とにかくフロントを予約し、後はひたすら乗客を待つ私。

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バスターミナル内には食堂やら商店やらが沢山あるので、朝のコーヒーを飲んで休憩します( ´ ▽ ` )ノこれ、超甘い。

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発車待ち中。気が付くと待合の柱にヤギが括り付けられてる...。さては積荷だな...( ;∀;)アフリカの人はヤギをざっくばらんな積み方するからなぁ...。彼もきっとひどい目にあうのだろう...( ;∀;)

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発車待ち中。ターミナルは基本このようにめっちゃ汚いんですけど、ゴミをついばみになかなかデカい鳥がやって来ます。鷹?鷲?分からないけど猛禽類。

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なかなか集まらない間にトイレなどを済ませ、戻ってくると、セリムが様子を見にやって来ていました。まだまだ集まっていないね、と心配してくれている。ありがとうセリム...( ;∀;)しばらく様子を見ると、彼はまた仕事に戻っていきました...。ほんとありがとう!!!ガブを訪れる皆さん!!!セリムに会ったら信頼して大丈夫ですよ( ;∀;)

そんなこんなでお昼を跨ぎ、12時過ぎ。ようやく人が集まって来たみたい。なんだか大量の段ボールが運ばれてきて、ハイエースの屋根にうまい具合に積まれていきます。この荷造りが超大変で、めちゃめちゃ時間がかかった(;´Д`)

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その様子を写真にとると、初めて見る顔のおじさんになにやらめっちゃ怒られ、一斉にみんなの注目を浴びる。

え、なんなの...。あなたの事は写していないんですけど...( ゚Д゚)

腑に落ちずテンションが下がる私。みんながじと...っと見てくるので、なんだか文化的タブーを犯したみたいで、非常に居心地が悪い。すると、それを見ていた別のおじさんが、おい日本人!!全然写真撮って構わないぞ!!ほらほら、俺の事も撮って撮って!!!と言ってくる(*´Д`)

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励ましてくれてるのかな...。とにかく言われた通りパシャパシャ。

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ほらほら、彼がロープをかけているところも、撮って撮って!!!と言われて、パシャパシャ。

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また別の人も、日本人、俺が親友と抱き合っているところも撮れ!というので、パシャパシャ。

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あとなんだか両替してない方の両替商のおっちゃんも、撮って撮ってと言ってきた( ゚Д゚)

なんかよく分からないけど、とにかく元気出た。ありがとう...(*´Д`)

そうこうしているうちに、荷造りはいよいよ大詰め。ヤギちゃんニワトリちゃんたちを積みはじめます。

私は当初、ヤギはいつものように屋根に乗せられるのだろうと思っていました。
モーリタニア以降、いたるところで袋から首だけ出されて屋根の上に積まれているヤギちゃんたちを見てきました。力ないヤギちゃんを大人二人で抑え込み、「メェエエ!!!メェエエエ!!!」の断末魔の中、リョウ足をつかまれて仰向けにされ、袋に詰められるヤギちゃんたちを見てきた...。しかもこの日はイスラムの祭典、タバスキ(羊やヤギをさばいて食べる犠牲祭)が目前に迫っていたので、きっとこのヤギちゃんも食べられちゃうんだ、きっとそうに違いない!!!と思うと、不憫でならないのです。

ところが、この時は更に目を疑う光景が待ち受けていたのです。

なんと、この人たち、ヤギの両前足、両後足を縄で縛ると、そのままハイエースの最後列の座席下に段ボールを敷いて(尿漏れ対策だと思われる)、詰め込み始めたのです!!!!(; ・`д・´)

狭い座席下に、むりくり横倒しにされて押し込まれるヤギちゃん!!!!「メェエエエ!!!!!」と泣き叫ぶヤギちゃん!!!!(; ・`д・´)

こ、こんな...!!!
あんまりひどいじゃない!!!これじゃヤギちゃん、足も組治せないし、首だって動かせないじゃない!!!( ;∀;)

あまりの残虐っぷりにあわあわしながら様子を見ていると、

「ちょっとちょっと、それだとヤギが暴れて乗客の足を蹴るわよ!!!」

「それにおしっこもかかるんじゃないの。隣の袋、これぜったいおしっこまみれになるわよ!」

なんて会話が繰り広げられたのでしょうか。すっぽり収まったヤギがまた取り出されました。

私( ;∀;).。oO(そうそう、ヤギはせめて屋根に乗せてあげようよ。座席下じゃああまりに道徳的配慮が欠けているんじゃないの。シーシェパードは日本に文句を言う前に彼らに物申すべきだと思うの...)

すると取り出されたヤギ、両足の縄をほどかれ、どこからかいつものヤギ袋が現れ、その中に入れられます。

私( ;∀;).。oO(そうそう。まず足の拘束をといてね、それで屋根に乗せるのよね)

すると今度はヤギちゃん、座席下真ん中に詰め込まれていたところ、座席右端のもっと狭そうなところにもっと狭そうな向きで押し込められてしまったのです!!!( ;∀;)

ああ、ヤギちゃん...!!!!

でもどうやらヤギの頭がはみ出るようで、結局ヤギ袋に入れられたヤギちゃんは元の真ん中の座席下に入れられ、これにて詰め込み完了となったのです。

ヤギちゃん、屋根ゲットならず( ;∀;)
ヤギちゃんが移動中に衰弱死しないことを願います('◇')ゞ

ヤギの無残さに呆然としていると、次はニワトリちゃんたちがやって来ました。
このニワトリちゃんたちは、3羽まとめて足をひとくくりに束ねられ、コッココッコ泣いています。どうするのかと見ていると、3羽の足をくくった縄を、スタッフが荷物の網に括り付けました。
ニワトリちゃんたち、炎天下の荷台に逆さ吊り( ;∀;)逆さ吊りのニワトリ!!!
そのうえニワトリちゃんの上から椅子も括り付け、一番端のニワトリの首を圧迫する始末。ニワトリちゃんよ、お前もか!!!!( ;∀;)

聞いたことがあります。
人間は長時間逆さづりにされると、2~3時間で死んでしまうのです。

ニワトリちゃんはどうなの!?ニワトリちゃんは死なないの!??
コナクリまで、どれだけ時間かかると思ってるの!?( ;∀;)

そんなこんなで、久しぶりのTIA、This Is Africaに圧倒されつつ、朝の7時半から待ち続ける事、約5時間半。午後1時過ぎにようやくコナクリ行きハイエースが発車するのです。

積み荷が終わって、さぁ乗り込め!と言われて助手席に座ると、予約していたはずなのに、そこじゃない、後ろの席だ!と言われます。見ると朝約束を取り付けたおじさんらしき人たちが見当たらない...( ;∀;)代わりに例のチケットうりのおっさんが、不機嫌そうにやって来て、チケットを見て、ほら、3番って書いてあるだろ!3番はここだ!と、2列目右端を指さします。

このチケット座席指定かよ!!!( ;∀;)だったら先に説明しろよ!!!誰よりも早く来て、1番最初にチケットを買ったのに、なんで1番じゃないわけ!?( ;∀;)

よく聞くと助手席の人はプレミア、プレミアと言っているので値段が違うんでしょう。言ってくれれば払ったのに!!!それぐらい、助手席のためなら払うのに!!!( ;∀;)つか、このおっさん、はじめから何もかもめんどくさそうで、説明する気がさらさらなさそうだったんだよね。仕事しろや、おっさん、楽な仕事だな、おい!見てたぞ、今日一日、見てたぞお前の仕事!マジで楽だからなそれ!!!!( `ー´)ノ

と、怒りがこみ上げる私。「でも私、荷物積んだときにフロントに座りたいってお願いしたら、良いよ!って言われたもん!!!座席が決まっているなら、なんで最初に言わないの!?なんで!?」
と猛抗議。幸い助手席のおばさんが英語がわかる人で、いろいろ説明してくれるんですけど、要するに
「運転手はこのシステムを知らなかったのよ。仕方ないわ」
だそうで。

なんだそりゃ( ゚Д゚)あーはいはい、あれですね!これはいわゆるあれだ!!!!

私「あー、そう、分かった!!!This Is Africaね!!!!!!

と捨て台詞を吐き捨てて、座席を移動しました。超、不機嫌丸出し。これから長時間この車で移動するのに、のっけから不機嫌丸出しです( ゚Д゚)

いったいなぜ私がここまで食い下がったのかというと、このハイエース、ヤギもそうですが、人の詰め込み方までひどいからです。

普通なら、2-3-3-3-3のところ、3-5-4-4-4で座らせます。
実に乗組員20名( ;∀;)狭すぎるのです。
しかも、構造上、確かに後ろの3列は1つが補助席な分、2列目の5人よりお手柔らかに、4人で乗っているわけですが、つまりは2列目が、2列目こそが最悪の人口密度なわけです。

お尻が、超痛い。隣の人の体重がお尻にかかるし、まっすぐ着席できない。骨盤が歪んで、翌日腰痛間違いなしです(-_-)

なんでそんな地獄の2列目に、一番早くから頑張ってスタンバっていた私が座らされるワケ?もうちょい考えろよ、おい、アフリカ(-_-)

もうイライラMAXなワケです。そんな私のイライラを察してか、助手席に座っているおばさん、「国境をこえたら席を変わってあげるからね。国境を越えたらね。」と、優しい言葉。

「おばさん...( ;∀;)ホントにありがとう...( ;∀;)」
と感謝の気持ちを表明しつつ、車は発車するのでした。

ちなみに、結局ドライバーは最初に交渉した人と違う人でした。あいつらなんだったの?( ;∀;)

さてさて、ガブからコナクリまでは、まずはピッチという村を経由します。ピッチは国境よりだいぶ手前ですが、そこで出国手続きをするみたい。

ガブからピッチまでは、悪路なもののさほど問題なく、ハイスピードで飛ばしました。3時前頃、ギニアビサウ側の入国審査です。全員車から降ろされ、パスポートやIDチェックを受けます。

ここで乗客の一人の男性が、ここで1000セーファ払うんだよ、と言ってきました。1000セーファ?なんで?というと、なんだか濁されます。
実際に手続きを待つと、まず私の名前が呼ばれ、一番最初にパスポートを返され、手続き終了。車に戻って良いと言われます。1000セーファの要求はありませんでした。そりゃそうだ、出国税があるなんて情報もないし、あるとすれば、それは賄賂に決まってます。

見ると、アフリカの人たちは全員お金を徴収されているようでした。でも、おそらく外国人(アフリカ人以外)の私は対象外。余裕で車で待っていると、手続きを終えたさっきの彼(名前は分からないけどAとします)が窓から話しかけてきて、「1000セーファ払って!!!」と言います。でもこっちは手続き完了しているし。なんで?と聞くと、首をひねって去って行きました。

...あっさり引き下がった( ゚Д゚)どうやら建て替えたわけでもないんだろう。だったらなんでお金を請求するのか。とにかくこれで、私は乗客Aに不信感を抱いたのです。

というか、言葉の通じない国を旅していると、つい英語を話す現地人や、日本語を話す現地人に頼りたくなるし、実際頼りになるケースは多々あります(ギニアビサウで助けてくれた多くの人がそうだったみたいに)。でも、時には、英語を話すからこそ、うさんくさい、用心しなければいけない相手もいます。私はこの時、Aはどちらかというと後者だと思ったのです。

出だしも最悪だったし、道中もAに何かと話しかけられる...。英語を話せるのはありがたいはずなのに、なんだかAとは話したくない...。なんとも居心地の悪い道中です。

ピッチを通過し、車は更に細いジャングルロードをひた走ります。ガタガタ道を、とばす、とばす。あっという間に、国境の川に到着しました。

ちなみにここでもパスポートチェックがありましたが、案の定私だけお金の請求ナシ。なぜか毎回Aがみんなの分のパスポートを集めるのが気になる...(;´Д`)

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国境の川。
ここでは車ごと渡し船で溶かします。船というか、川岸から川岸まで鎖がかけてあるので、それを人力で引っ張って向こう岸に向かうシステムです。男の人たちがガンバってくれます。
私は、それよりはましなものの、照り付ける直射日光に汗だらだら...(;´Д`)まだ半日なのにえらく汗をかいた...(;´Д`)

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向こう岸へ。

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ギニア側の村の様子。ここではついにギニア側のパスポートチェックがあります。なんでもギニアでは警察の賄賂要求が甚だしいらしく、心してかからねばなりません。警察と、あと乗客Aも要チェックです。

恐る恐るパスポートを渡すと、フランス語でいろいろ聞かれるも、お約束、フランス語分からないや~で押し通します。うっかりカメラを方から下げたまま来てしまったので、フォトグラファーか?と聞かれ、焦って違う違う、タダのツーリストだよ!!!と英語で訴えます(汗)

とにかく私のパスポートは後回しにされ、ほかの乗客が次々にお金を請求されていきます(と言っても5000フランとか、その程度だけど)。助手席のおばちゃんだけは、なんだか文句を言って、所持していた紙を見せてお金を払わずに済んだみたい。そして最後に私の番。

ここでなぜか乗客Aがしゃしゃり出てきて、「フォトグラファーのペーパーをだして」と言ってきます。フォトグラファーペーパーって、なんだそりゃ。写真家の撮影許可証みたいなものが必要とか?ジャーナリストと勘違いされてる?と疑問符がたくさん湧き出てきて、違う違う、私ただのツーリストで、フォトグラファーじゃないよ!!!と猛抗議。警官も困った様子でどこかに電話をし始める中、乗客Aは、「フォトグラファーのペーパーだよ!ID!」などと意味不明な発言を繰り返しており...。
でもIDと聞いてなんだかピンと来て、警官の持っていた私のパスポートをめくり、「ここここ、もうギニアビザもってるでしょ、もうビザ代払っているんだから!!!」とアピール。

あっさり行っていいよと言われました。
やっぱりビザが見たかっただけじゃないかよ。なんだよフォトグラファーペーパーって。Aの英語が怪しかっただけなんじゃないのか(;´Д`)っていうかパスポート渡すときいちいち写真のページとビザのページ、指さして説明してるのに軽く受け流すから、面倒なことになるんじゃん!!!!

その後もいくつかポリスチェックを受け、フラモリという村で入国スタンプを押してもらい、ようやく入国完了しました。
そのたびに、乗客全員分待たされるので、時間がかかります。この点もやっぱりセットプラスが良かったなぁ...(;´Д`)
ちなみにアフリカ人の皆さんはどこに行ってもお金を払わされるようです。彼らはビザなしでIDだけで自由に行き来できるはずなんですが、その分の通行税的な意味で徴収しているのかな...。まぁ、5000フランとか、2000フランとか、そのようなものです。

フラモリを出ると、助手席に乗っていたもう一人の男の人がここで下車となりました。たぶん羊ちゃんもここで連れていかれたっぽい。とにかく助手席が空いたので、みんなに助手席に乗っていいよ!と促されます。

なんか、ごめん...。なんか、駄々こねたもの勝ち、みたいな...(;´Д`)ホント大人げなくてゴメン...。日本人の品位を下げてゴメン...。

とにかく助手席に乗り込むと、続いて乗り込んだおばちゃんから、満面の笑みで「Are you happy?」と。うんうん、ようやくハッピーだよ(;´Д`)ほんとありがとー。

そんなこんなで地獄の2列目から解放されたのでした。時刻はすでに夕方の5時ころでした。

ギニア入国後、ギニアビサウ側と同じようなジャングルロードが続くのですが、さらに道路状況が悪化しているのか、スピードがかなり遅くなりました。
いったいこのオフロード、どこまで続くんだろう...。そして助手席に移ったとはいえ、私は真ん中の補助席側なので、シートがめちゃくちゃ硬くておしりが結局痛いな...(;´Д`)さっきよりはましだけど!!!

とにかく早くジャングルを抜けてほしい、そう思いながらひたすら耐えていました。途中うとうと眠りに落ちるのですが、気が付くと顔中汗でだらだらになっている...。真ん中の席だから端より風が当たらず暑いんですね。まぁ耐えられる範囲です。そんなわけでじっとしているだけで汗の排出量がハンパなく、午前11時ころ、出発前にトイレに行ったきり、1度ももよおすことなく夜を迎えるのでした。

7時過ぎ、ジャングルを抜けないまま、空が暗くなってしまいました。もちろん外灯もなにもないので、周りに民家があるのか、ひたすら森が広がるばかりなのか、分からないままひた走ります。時折道路わきを歩いている人がいるので、ところどころに民家が点在しているハズなのですが、なにせ、電気が通っていない(;´Д`)
聞くところによると、ギニアはやはり電気事情が悪く、地域によっては、数か月も停電が続くこともあるとか。たぶんこのあたりの村なんかは、電気なんて通っていないんでしょう。

ああ、これがThis Is Africaですね...。

文明から遠ざかっている感覚に襲われながら、街の気配を感じないジャングルロードを突き進み、夜9時過ぎ、ついにようやく、クンビアという街に到着したのでした。

あ、灯りが、灯りがともっているぅう!!!!!( ;∀;)

何でもないことが幸せだったと気づかされた私。外灯があるだけで大はしゃぎです。外灯っていうか、道の両脇には商店が並んでいます。

文明だ!!!文明開化だ!!!!( ;∀;)

バスはここで休憩。私も水を補給したり、いい加減トイレに行こうと外にでます。

隣の英語が話せるおばちゃんに、トイレに行きたい!と伝えると、ついてきなさい!と言われ、ついて行きます。
おばちゃんは商店の人に何やら話しかけ、お店の横をすり抜けて暗いほうに行きます。

「ウェット?」と聞かれ、おしっこかな?と思いつつ「うんうん、ウェット!!!」と答えると、分かった分かった、と商店裏の草むらに回り込みます。いい加減足元が良く見えないので、携帯でライトを付けようとすると、「何してるの、消しなさい!!!」と怒られ、言われた通り消します。なんだろ、防犯かな?と思いきや、「消さなきゃ見えちゃうでしょ!!!」とのこと。

どうやらここでするらしい。商店の裏で!!!思ったより近いな!てゆうかトイレじゃないな!いや、私も移動中の青空トイレは覚悟していたものの、まさかご飯休憩の街中でも青空トイレ(あ、夜空トイレか)とは、こりゃ盲点だった!と唖然。ウェットじゃなくて大のほうと言っていたら、個室に連れていかれたのかな...。謎です。とにかくライトを消して、おばさんはおもむろにしゃがみ込み、スカートで隠しつつ(跳ねないかな?)さっさとおしっこをし始めたのです。

なので私も、慌ててスカートをたくし上げ、気持ち見えないように配慮しつつ身構えるも、緊張のためなかなか出てこない(赤裸々)。でもとにかくそこで用を済ませ、持っていたペットボトルで洗い流し、急いでパンツをはこうとすると、ふと気づくと横から暗闇に紛れて男性が歩いてきていたのです!!!

来るじゃん!!!近すぎるから!!!ほら、すぐ後ろ道路だしさぁ!!!

実際黒人の肌が暗闇に紛れるのに対して、私のお尻は日にも焼けていないしぼんやり見えてなかったか不安です。不安だけど考えてもしょうがない。

しかしあまりにも焦ったため、パンツをはく前にたくし上げていたスカートを降ろしてしまい、そこからパンツをきちんとはくのに苦労しました。ほんと男性の立ションが羨ましいです。そういえば旅中に見たフランス映画に女性が立ションする描写がありましたが、私もそのスキルを身に着けておいたほうが良かったかもしれない。でもそれでも服をスカートにしておいたのは我ながらナイス判断でした。移動中のトイレは床がたいてい汚いので、パンツよりスカートが良いだろうとの判断だったのですが、野ションにも断然スカートが良いですね。旅人は参考にするように。

とにかく緊張のトイレを済ませ、ほかに用はない?とおばちゃんに聞かれ、とりあえず今のトイレで使い切った水を新しく買うのと、せっかく文明の灯りに触れたのだからコーラを買う事にしました。

水はぬるかったもののこれでいいとして、コーラは受け取る前にお金を払ったら、出てきたのはぬるいコーラでした。おばちゃんはさすがに文句を言ったものの、まぁギニアだからそこはしょうがない、なんだか返品も諦めぬるいコーラを飲むことにしてしまいました。

とここで、まだ財布にセーファとギニアフランが同居しており、初めてのギニアフランでの買い物にもたついていると、おばちゃんが、「ここでは外貨を見せてはぜったいにだめよ!!!よーく注意しなければいけないわ!この道はとっても危険なのよ!ここはギニアビサウとは違うのよ!!!」とめちゃくちゃ念押ししてきました。

たしかにギニアは、滞る電力供給や道路整備への不満から、一部の地域でしょっちゅう暴動が起きていたり、危ないイメージがありました。でも強盗などの話は聞かなかったので、そこまでではないだろうとちょっとタカをくくっていた私。

おばちゃんに釘を刺されてはっとしました。そして途端にビビり始めました。

おばちゃんはどこかに夕飯を買いに行くそうで、そこで別れましたが、危ないからあなたは車に入ってなさい!!と忠告されたので、言われた通り車で待つことにしました。コーラの炭酸でお腹が膨れ、食欲が引っ込んだこともあり、夕食は取らないことに決めました。そもそも腹痛対策のためにアフリカ長距離移動中はしょっちゅう食事を抜いている私。コナクリについてからの楽しみにとっておこう、と助手席で待っていると...

買い物を済ませたおばちゃんが、美味しそうな肉団子の煮物を持ってきて、一緒に食べようと言ってきました。おばちゃん( ;∀;)優しい!!!お言葉に甘えて一口もらうと、これがなんとも...

鬼のような辛さである。

ひとつ食べただけで唇が燃えるように痛み、汁がかかったあごもひりひりします。
どんどん食べていいわよ、と、言われるものの、正直に、ありがとう、でもちょっと、私には辛すぎるや...と、謝る私。おばちゃんがぱくぱく食べているのを見て驚愕します。

この人たちはなんでこんなに辛みに強いのだろう。というかなんで日本人はこんなに辛いのが苦手なんだろう。韓国や中国の人は強いのに( ;∀;)

コーラを飲んだ後で、またすぐにトイレに行きたくなるといけないから、お水はしばらく飲まないでおこうと思ってたのに、ここで大量消費しました。あーあ、道中膀胱炎にならないといいけど(結論から言うと汗をかきすぎて無問題でした)。

そんなおばちゃんのやさしさに触れた休憩も終わり、車はまた夜道を走り始めました。ここで久々に文明の灯りに触れたし、この後の道はまだしも改善されるだろう、と期待したのもつかの間...。

走り出してすぐに文明の灯りが消えてしまった( ;∀;)道はまたもや該当なしのジャングルオフロード( ;∀;)しかも遠くで稲光しているぅ!!!

途中、なんの虫か分からないけれど、虫の大合唱を聞きました。うーん、大自然。

ガブ-コナクリ間移動1日目、暗闇ジャングルロードの中、私はうとうとと眠りに落ちて行ったのでした。続く。

アクセス失敗レスポンスの形が不正