目次

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こんにちはー!!!!

現在地はいまだにギニアのコナクリです!
西アフリカの洗礼を受けて足止めを食らっております( ゚Д゚)
SIM買ったんですけど人間がダメになりますね。

ということで、ブログはいよいよガブからコナクリへの移動、後編です。

相変わらずのジャングルロードを進み、深夜3時。気が付くと豪雨になっていました。すると車は道路の左端によってとまり、運転手がまたまた工具を持って外に出て行きました(今までもタイヤを交換したり何かしら色々ありました)。車内の電気をつけて、慌てて出て行った様子なので、すぐに済むだろうとうとうとしていると、一向に運転手さんが戻ってくる気配がない...。

よく見ると隣には民家?なのか商店なのか、とにかく屋根付きの休憩所みたいなものがあり、乗客もちらほら外に出ていました。

結局修理だったのか休憩だったのかよく分からないまま、朝6時半、夜明けを迎えてようやく車は走り出しました。

なんだか、ほかの人のブログを見ると、みんな朝にコナクリについていたようなので、私も朝につくんじゃないかって淡い期待をしていましたが、2日目の朝の時点で、我々はまだオフロードを抜けられませんでした。
事前情報によると、ここから30キロか40キロ先のボケという街から、舗装道路に代わり、それからはスムーズらしい、とのことだったので、あとはひたすらボケにつくのを待ちます。

しかしこれがなかなかつかなかった...。

オフロードの様子

午前11時過ぎ、ようやくボケに着いた我々。隣のおばちゃんはここで降りて行き、代わりに後ろの席から別のお兄ちゃんが移動してきました。
そしてしばらく走ってお昼休憩。いい加減お腹もすいたし、ここまで来たらコナクリまですぐだろうと安心した私は、昼食をとることにしました。車を止めた向かい側に食堂が並んでいたので見に行くと、出ました羊肉のぶっかけご飯。美味しそうなのでこれにしよう!と思うも、なんだか皿があり得ないくらいでかい...。するとほかの乗客も同じところに来て、あなたも食べる?と聞かれたので、シェアさせていただくことにしました( ´ ▽ ` )ノ
大皿をみんなでつつきます。隣の女の子がいちいち羊肉を小さく切って私のほうに寄こしてくれました。ありがとー(*´Д`)
車に戻ってお金を払おうとしたのですが、そんなのいいのよと断られ、結局お昼は乗客のみんなのおごりという事に。
なんだかなー。席で駄々をこねるわ、飯をたかるわ、毎度ご迷惑をおかけしています。でもありがたい。

それからの道のりは前情報通りの舗装道路で、かなりスムーズでした( ´ ▽ ` )ノこれまでとは比べ物にならないくらいスムーズにぐんぐんすすみ、車は4時前にはコナクリのすぐ手前に。良かった、これなら暗くなる前には着きそうだな。

しかし、ここからが長かったのです...。

車はセットプラスではなく、20人乗りのハイエース。乗客はみんなが同じ終点に向かうわけではなく、途中途中で降ろしてもらいます。その際に屋根の荷ほどきと荷造りが都度都度時間がかかり、コナクリに着く前にどんどん日が落ちてきてしまったのです。

終盤、パスポートチェックの際に疑惑のあった乗客Aが降りて行きました。いろいろ勘ぐりはしたものの、結局何も取られることなく、去るときもじゃぁね!!!と去って行く彼...。うーん、彼に対して、誤解していただろうか。でも、実際にお金を請求されたこともあったし、こればかりは何とも言えない。一人旅をしていて、警戒するに越したことはないのです。ただ、結果的に本当に良い人だった場合は、少し申し訳ない気持ちにもなるけどね...(-_-)

そして最後の2人が、コナクリの中心地に差し掛かるよりもだいぶ前に降りて行きました。

すると、運転手さんが何やらそわそわし始めます。
どこに行くんだと聞いてくる運転手さん。宿の事かな?と思い、予定していた、ミッションカトリック、と答えます。

この、ミッションカトリック、キリスト教の教会経営の宿で、コナクリの中でも特に治安の安定している地区にあり、その地区では最安値レベル。旅人はみんなそこに行き、タクシーにもミッションカトリックで通じるという宿なのです。

これで通じるかと思いきや、どうやら運転手さんには分からない模様。私は、前情報ではみんなガブからコナクリの終点(どこだか分からないけどマディナ地区のバスターミナルだと信じ込んでいた)まで行き、そこからタクシーでミッションカトリックに向かっていたので、私もそのようにしようと思い、とにかく、マディナに行って、マディナ、マディナ!!!と連呼するも、運転手さんは一向に進まない...(;´Д`)

え...。なんで...?つーかこの車、どこが終点なの?

すると、車をいったん道路わきに寄せ、運転手さんが、なにやら道端の人に話しかけ始めました。

うーん、ミッションカトリックの場所を聞いているのかな?

と、なにやら片言の英語を話すおじさんが現れ、窓から挨拶。
お嬢さん、どこに行くの?と聞かれたので、ここでもミッションカトリックに行くよ、と答えます。

私「ミッションカトリックに行きたいんだけど、知ってる?」

おじさん「おお、ミッションカトリックね!知っているよ!」

私「ここからどうやって行けばいい?タクシーで行ける?」

おじさん「もちろんタクシーで行けるよ!」

私「じゃぁ、タクシーでいくらか知ってる?」

おじさん「うーん、ここからミッションカトリックまでは、8kmくらいあるからなぁ~」

すると、運転手さん、乗組員、話しかけてきた片言英語のおじさんたちでまたなにやら話し込んでいる様子...。

おじさん「ミッションカトリックまで、僕が案内するよ!また戻ってくるから!

と言って、どこかへ行ってしまいました。

戻ってくるのか...。大丈夫かな?待っていればいいのかな?

しかし、おじさんがどこかに消えてまもなく、車が発車してしまいました。
あれ?待たないんだ?( ゚Д゚)

まぁいい。
急に現れたおじさんより、今までずっと一緒だった運転手さんたちのほうが信用できるし、彼らが先に進むのならば従うのみです。

どうなるか様子を見ていると、少し走って、また停車します。
同じように通りを歩く人に話しかけ、しばらくすると、さっきのおじさんとは別の2人組のお兄さんたちがやってきて、窓から挨拶。
そのうちの一人も、片言の英語が話せるようでした。

新しいお兄さん「お嬢さん、どこに行くの?」

私「ミッションカトリックに行きたいんだけど、知らない?」

すると、お兄さんたちは2人でなにやら「ああ、あそこだよ、ほらほら」みたいなことを話し合っています。

新しいお兄さん「OK。分かったよ。僕がミッションカトリックまで案内するよ!

さっきの消えたおじさんと同じ流れだけど、今度はすぐに、お兄さんたちが後部座席に乗り込んできました。ついにこれで出発できるようです。

4時ころには近郊の街についていたはずなのに、気が付けば日もすっかり落ちてあたりは真っ暗。いまだ終点と思っていたマディナ地区にもたどり着かないありさまで、焦りがつのっていたところです。とにかく一歩前進。

相変わらず渋滞でなかなか進まない箇所はあるものの、幹線道路などはスムーズで、車はどんどん進みます。私は、スマホのGPSで現在地を確認してみました。ようやくマディナ地区に入って来たようです。

すると、後ろの座席に乗っていたおじさんが、危ないからスマホを降ろして、と注意してきました。

なるほど、窓が前回なので、スピードが出ているときはともかく、混んでいて進みが悪い道では、横から来たバイクなどにかっさらわれる危険があるようです。
うーん、やっぱり治安悪いんだなぁ( ゚Д゚)

私は、持っていたスマホを膝の上にまで下げ、両手でしっかりつかみながら、地図を見ました。お、そろそろマディナ地区のバスターミナルです。
ところが、ターミナル周辺に入ると、またまたすごい渋滞です。道路わきには露店が連なり、人通りもかなり多い。私は念のためスマホをしまい、外の様子を伺います。

すると、前方を走っていたバイクに積んでいた荷物を、なにやら後ろから来た人がひったくろうとしたようで、気づいた運転手ともみ合いが始まりました。

突然の出来事に、唖然。
車内にいたほかの人たちも、おいおい、と驚いた様子で、追い越しざまに後ろを振り向きます。

たぶんこの辺りはコナクリのダウンタウンにあたる地域で、聞いていた通り治安は良くないのでしょう...。
到着早々の不穏な空気に、早くもコナクリを脱出したくなってきました...( ゚Д゚)

どうしよう、マディナ地区のバスターミナルで降ろしてもらって、そこからタクシーで行くつもりだったけれど、タクシーを自分でつかまえるのも不安になって来ました(;´Д`)夜に到着してしまったのが痛いです...。

すると、車はそのままバスターミナルは通らず、さらに別の場所に向かって進み始めました。

あれ?もしかして、このまま宿まで乗せて行ってくれるのかな?と思っていると、車は何やら立派なカトリック系の施設の敷地内に入っていきます。

そこで車を降ろされ、みんなに従って建物の入り口に向かって歩いて行くと、中から人が現れました。案内のお兄さんが、事情を話し、何かをいろいろ聞いてくれます。

お兄さん「このお嬢さん、ギニアビサウから今日やって来たんだけど、どうやらフランス語を話せないらしいんだ。」

施設の人「え?それは大変だ。

お兄さん「それで、自力でミッションカトリックに行こうとしているみたいなんだ」

施設の人「え?フランス語を話せないのに、自力でミッションカトリックに?それは無謀だ。

みたいなやり取りがあったと思われます(たぶん)。
そして、一通り話し終えると、この施設の人と思われる別のお兄さんを紹介してくれ、彼がミッションカトリックまで案内するよ!ということに。

そんなわけで再び全員で車に乗り込み、今度こそ車は宿に向かいます。

おおおおお...( ゚Д゚)

私、最初は、コナクリの渋滞があんまりにもひどくて、にっちもさっちもいかないので、運転手さんたちがマディナ地区まで乗り込むのが嫌で、それでごたごたしているのだと思っていたのです。

しかししかし、ふたを開けてみると、運転手さんたちは、マディナ地区どころか、さらにその先の、宿のあるカルーム地区まで、わざわざ私を乗せて行ってくれたのです。

いつもなら、都市と都市をつなぐ乗り合いバンなんて、終点に着いたらそこで解散です。サヨナラです。あとは自分で宿探しです。でも、このハイエースの運転手さんと乗組員さんたちは、最後までフランス語の話せない私を心配し、宿まで案内してくれたのです。

おそらく、今が朝や昼間でなく、夜だから、という理由もあるのでしょう。
でも、前情報ではみんな自分で宿までタクシーを使うなり、足で安宿を探すなりしていました。それなのに、思わぬ想定外の出来事。それも、沢山の人の親切を受けた幸運に、感謝せずにはいられません。

宿に着くと、車の荷物を降ろす前に、またまたみんなで宿のスタッフを呼んでくれ、事情を話し、部屋があるか確認してくれました。
そして、ここで良い、と決定すると、そこでようやく荷降ろしして、重たいバックパックを運んでくれたのでした。

あああ...(;´Д`)

こういう時こそチップを渡したいのに、小銭を持っていません...。しかも親切をしてくれた人数が多い...(;´Д`)
やっぱりこんな時のためにお菓子なりなんなりを持ち歩いておいたほうが良いですね。次回移動は何かしらのおやつを仕入れようかな...。

とにかくありったけの感謝を込め、一人一人と握手をして、お別れしました。ほんとに良い人たちでした(*´Д`)席の事なんかで駄々こねてごめんなさい(;´Д`)そしてありがとう。

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部屋はエアコンなしの扇風機付き、WiFiなし、朝食あり、室内にシャワー、トイレ付き、蚊帳付きダブルベッドで1泊130000フランです。予定よりちょっと安くてうれしい('◇')

この日はべとべとの体をシャワーで流し、ご飯も食べずにさっさと眠ってしまいました(でも移動後恒例の冷たいコーラだけは飲んだよ。アレがないと生き返らないよ)。

というわけで、長かったガブ-コナクリ間移動、なんとなんと当初予定を大幅に超えて、36時間かかってしまいました。ちなみに運転手はずっと同じ人です。ガブのバスターミナルでの待ち時間を含めたら、さらに5時間多いです。
自分史上最長ですね(;´Д`)お疲れ、私。

アクセス失敗レスポンスの形が不正