こんにちはー!!!!
現在地はセネガルのダカールですが、ブログはようやくモーリタニア編!!!!!
7月30日、無事モーリタニア入国を果たした私。
モーリタニアの感想は、まずはこの一言で表せます。
砂、ばっか!!!!!!!
スーダン並みに砂ばっか!!!!
東のブラックアフリカの入り口もスーダンで、あそこも砂ばかりの国でした。
不思議なシンクロニシティを感じる。そんなモーリタニア。
残念ながらヌアディブの写真が全然ありません(;・∀・)
やっぱりイスラム世界だから写真を嫌がられるので遠慮していたっていうのもある。(あと単にぼーっとしていたっていうのもある)
で、そんなヌアディブでは2泊だけして、アタールという街に移動しました。
ヌアディブからアタールまでは、シュムという街まで電車で行き、そこから乗り合いバンに乗って移動します。
その電車。
西アフリカ中でも、トップレベルのアクティビティになっているのです。
その名もアイアントレイン。
鉄鉱石を運ぶ貨物列車なので、こう呼ばれているみたいです。
ん?貨物列車?
そーです。
ヌアディブからシュムまでは、客車ではなく貨物に乗り込んで移動します( ゚Д゚)移動費タダ。
そのうえこの列車、世界一長いんです。何でも長さは2㎞とか3kmとか。(結局どれが正しいの?)
そんな世界一長い列車の貨物に乗って、砂漠の中を約9時間、駆け抜けるんです。
ロマンじゃないですか...。
もちろん、この情報を教えてくれたのは破天荒旅仲間・こーへー君でした。
ちなみにこーへーくんは数年前に西アフリカを南から北上したので、私とは逆ルートのシュムからヌアディブまでをアイアントレインで移動しています。
アイアントレインは、シュムからヌアディブルートは鉄鉱石を積んでいますが、ヌアディブからシュムルートは逆ルートなので空の貨物です。
つまり、こーへー君は鉄鉱石てんこ盛りの貨物に乗り込んだので、その過酷さは逆ルートの私とは比べ物になりません。すげーや( ゚Д゚)ちょっと羨ましーや!!!!!!
ってことでさっそくアイアントレインに乗り込みますよ!!!!
アイアントレインは、貨物なのでいつ到着しいつ発車するかは未定。だいたい14時から16時と言われていますが、日によって20時に来たり、もっと遅くに来たり様々。
だから、13時過ぎには駅で待っていられるよう、宿でタクシーを手配してもらいます。宿から鉄道駅までは、一人1000ウギア。
出発の前、私は空の1.5リットルペットボトルを2本用意し、砂をかき集めて入れておきました。甲子園でもないのに。ただの小石交じりの宿の砂です。
なんのためにそんなことをするのかというと、アイアントイレ乗車中の簡易トイレを作るためです( ゚Д゚)
...。
...えっ...( ゚Д゚)
というのも、アイアントレインってみんな貨物に乗り込むから、普通の電車みたいにトイレがないんです。じゃあどうやって用を足しているのかというと、その辺の情報がどこにも載っていないのです。でも9時間乗車よ?9時間!!!!
いくら暑い砂漠で汗をかくからと言って、さすがに9時間ずっと尿意を我慢できる自信はありません。万が一お腹を壊したらどうする!????
すると、我々より数か月先に、モーリタニアと旅した旅友達、シホさん(キルギスでお世話になりました( ´ ▽ ` )ノ)のブログに、アイアントレインでのトイレ事情がちらっと書いてありました。
なんでも、現地の人は、走行中も隣の貨物に飛び乗って、そこで用をたしているんだって。
んなことできるか!!!!( ゚Д゚)危険すぎる!!!!!普通に死にます!!!!ファイナルディスティネーションばりに悲惨な死に方をするのが想像できます( ゚Д゚)
じゃあ志保さんはどうしたのかというと、お連れの方の知恵で、砂を持ち込んでおいて、貨物の端っこに砂の山を作っておいたそうです。夜中、暗くなると端まで見えないので、そこでこっそり用をたしたらしい。
......。
十分レベルたけー!!!!!!!!!!!!((((; ・`д・´)))
でもその時点でアイアントレインについて分かっているトイレ情報はそれひとつ。
停車中もいつ発車するか分からないので、外で用をたしていて万が一取り残されたら、砂漠に一人、死亡決定であります(; ・`д・´)ごくり。
なので私は、センパイ・シホさんの体験談に素直に従い、砂を持参することにしたのです|д゚)
命には代えられない...。
そんな砂持参で鉄道駅に到着。
タクシーで到着すると、まずは駅舎の隣にある小屋で警察のパスポートチェックを受けます。このときパスポートコピーの提出も求められました。なければないで大丈夫みたいだけど、たぶんあったほうがスムーズ( ゚Д゚)
パスポートチェックが終わったら、列車が来るまで駅の待合室で待ちます。
実は同じ宿だったコロンビア人のホアン(同い年・男性)も一緒に来てたんですけど、我々以外にもチェコ人とスロヴァキア人のカップルが待機していました。
外国人なんて、全然いないんだろうと思っていたのに、同じ日に5人もそろうとは、びっくり。
あ、駅舎には私は使わなかったけど電源もあったし売店もありました( ´ ▽ ` )ノ男女別のトイレもあったけど、普段はカギがかかってるみたいで、私は外の小屋のトイレを使いました。そこはよくあるアフリカクオリティのきったないボットン式。手洗いナシ(´・ω・`)ま、徐々にこーいうのも増えていくことでしょう...。
そこでぼーっと電車が来るのを待っていると、現地の人が、そろそろ来るぞ!!!的な事を教えてくれます。
案内に従って線路へ移動...。
もちろんプラットフォームなんかなく、砂漠の中に線路が通っています。
思ったより乗り込む人が沢山いるみたい...!!!!( ゚Д゚)
適当に陣取って電車が来るのを待っていると、こっちだこっちだと現地の人に呼ばれました。
どうやらその人たちもシュムに行くグループらしいのです。外国人5人、言われた通りおとなしく彼らと一緒に電車を待ちます。
しばらくすると、危ないから下がれ下がれ!!!と線路から遠ざけられます。まもなく、ごおおお!!という地鳴りとともに、砂埃を巻き上げて、噂のアイアントレインが姿を現しました。
それも猛スピードで( ゚Д゚)
ちょっ!!!!待って!!!!とあたふたしているあいだに猛スピードで通り過ぎていくので、ろくな写真が撮れなかった...(´・ω・`)
そりゃ全長2㎞も3㎞もあれば、先頭車両が通り過ぎてから速度を落とすまで時差があるでしょう(´・ω・`)
とにかくこの貨物の長さが長かった長かった...!!!!
ちなみに監督が到着したときの様子をビデオに撮っててくれたので、見てみてください( ´ ▽ ` )ノ
メッチャ迫力だったし、とーっても長いのがよく分かります。
電車が止まったら、さっそく貨物に乗り込みます。
運動音痴でどんくさい私(´・ω・`)
重いバックパックを背負って乗り込めるかとっても不安でしたが、
同じ貨物に乗り込む現地人が見事な連係プレーで巨大な積荷を運び入れていくので、バックパックも上げてもらいました。
すごい。ほんとすごい...。
乗り込んだ荷台から見た光景。私の目線では梯子につかまって背伸びしてもこれが限界(´・ω・`)
これが逆ルートだと、鉄鉱石が積まれている上に乗り込むので、目線が高くなって貨物がどこまでも続いている様子が良く見えるんですけどね...(その分過酷だけど)。気になる人は、アイアントレインでググると素敵な写真が見られますよ( ´ ▽ ` )ノ
私、ご満悦(*´▽`*)
しばらくすると、現地のお兄さんたちがミントティーを作り始めました。貨物の端っこに墨を置いて火を起こしているんですね( ´ ▽ ` )ノ
熱いお茶で涼をとるのは、モロッコの人と変わらないですね( ´ ▽ ` )ノ
ちょくちょくお茶を入れては、私たちにもふるまってくれました( ´ ▽ ` )ノありがとう。お菓子を用意しておけばよかったなぁ...。
さらに進むと、途中でヌアディブ行きの列車とすれ違いました(*'▽')監督が撮影してくれたので余計な会話が入っていますが、その様子(*´▽`*)
そちらは鉄鉱石を積んでいます。でも、山盛りの鉄鉱石の上に乗り込んでいる現地人が沢山いますね!!!!( ゚Д゚)
逆ルートだと、このようにさらに過酷な移動になります。
両ルートとも、砂漠の中を猛スピードで駆け抜けるので、終始砂が吹き付けます。
なので、みんなスカーフを頭に巻いて完全防備。
一生懸命防いでるつもりでも、しょっちゅう口の中がじゃりじゃりしてくる...。
逆ルートはそれに加え、鉄鉱石で荷物も体も大変汚れてしまうに違いない...( ゚Д゚)
そのうえ日陰もできないしね...!!!
さて、今回は16時くらいに発車したアイアントレイン。
この分だと深夜1時か2時くらいには目的地に着きそうです。
幸い、貨物の中は日陰もあるし、現地の人が持ち込んだ積荷が椅子やベッドにもなり、思いのほか快適( ´ ▽ ` )ノ
ただし、ちょこちょこハーブティーをいただくので、気になるのは、そう...
トイレですね( ゚Д゚)
乗っているとわかります。
...この列車、全然止まらない。あと、速い( ゚Д゚)
こんなんで、隣の貨物になんか移動できるわけがない( ゚Д゚)
実際、現地のお兄さんたちも、誰一人トイレに出かけている様子はありません。
幸い、しばらくは私も監督も催すことはなく、ひたすらぼーっと過ごしておりました。
そのまま夕方になり、日が沈むころ、空は砂埃でスモッグがかかっているようで、夕日はまったく見られず。
段々と暗くなっていき、夜になりました。
旅仲間であり、一足先にアイアントレインを経験したシホさんのブログを思い出すと、
夜になれば暗いので、貨物の端は見えなくなり、そこでこっそり用を足した、と...。
...。
......月明りで十分明るい( ゚Д゚)
あと、現地のモロッコ人、5人、外国人、5人。
人が多すぎて、貨物の四方に分布している( ゚Д゚)
あ、こりゃ、砂をペットボトルに詰めて持ってきたものの、即席トイレなんか作れないな。
うーん、困ったぞ。ここで催してしまったら、それすなわち、漏らすしかない(;´Д`)
なーんて、ドキドキしながら、過ごしておりました...。
そして、暗くなり、特にすることもないので、おとなしくアウターをすっぽりかぶって眠っていた我々。
何時頃だったでしょう。
ついに列車が、音を立てて停車したのです( ゚Д゚)
おっ!??なんだなんだ、駅か駅か??
現地の人に聞いてみるものの、どうやらどの駅でもないらしい。
なにやら故障ではないかとのこと。
よくは分からないものの、しばらくはここに停車するようです。
すると、次々と、お兄さんたちが梯子を登って外に出始めました。
お......!!!!!
トイレか......!?
お兄さんたちに、トイレ!?トイレ!?と聞くと、うんうんと頷いて、行ってこいと促されます。
マジか...
これは、今しかない......!!!!!
停車時間が一体どれくらいかは分かりませんが、とにかくここで一斉に砂漠に向かって走ることになりました。
当然ですが、周りに建物は何もなく、あるのはただ、砂漠のみ。
万が一乗り遅れたら、おそらく、そう、
死にます(; ・`д・´)ゴクリ。
私は走りました。
みんなは走ってないけど、ビビりな私は走りました。
そして、50mか、100mくらい走って、
暗いので、たぶん見えないだろうという場所で、急いで用をたしました。
ああ誰かとニアミスしたらどうしよう。
早く、早く、早く...!!!!
野ションするときはいつも緊張します。
無事に終え、来た道を急いで走って戻ります。誰も走ってないけど。
そして、無事、元の貨物に乗り込むことができました(*´▽`*)
ハー...。
すっきり~......(*´▽`*)
落ち着いて周りを見ると、ほかの人は割とゆっくり優雅に移動していました。
うーんマイペース。
乗り遅れたら、死ぬんだよ...???
そんなアイアントレイン。
その後十分な間をおいて再び発車しました。
トイレも済ませてすっきりした我々は、またアウターをかぶってひと眠りすることにしました。
期待していた星空は、砂埃と雲と月の光で、あんまりきれいに見えません(;・∀・)
顔を出していると目に砂が入るので、空を眺めるのもそこそこに、じーっと到着を待ちます。
そして、目的地のシュムには、夜中の1時過ぎに到着しました。
またいつ発車するか分からないので、手早く荷物をまとめ、停車と同時に荷卸しを開始しました。
重たいバッグパックは、現地のお兄さんたちがてきぱきと降ろしてくれます。
私は軽いサブバッグだけ背負って下に降りました。
あたりは真っ暗。
シュムという街に着いたはずなんですけど、何も見えません。
ただし、乗り合いバンが線路のすぐ横につけてありました。
事前に現地の人とアタールまでの乗り合いバンをシェアする話をしていたので、みんなでそれに乗り込みます。料金は一人2000ウギア。
アタールまでの道中、窓の外を眺めていましたが、暗すぎて街の様子は全く分かりませんでした。
それよりもすぐに眠気に襲われて、約2時間、終始うとうと過ごしておりました。
アイアントレイン、過酷、過酷とはいうものの、行先がシュムだったこと、現地のお兄さんたちの手厚いアシストがあったことがあり、思ったよりは快適に過ごせました( ´ ▽ ` )ノ
アタールには4時前くらいに到着し、そこから目星をつけていた、Auberge Inimiという宿まで、乗り合いバンで送ってもらいました。
砂を被った外国人5人でシャワーを交替で浴びたので、眠る準備ができたころには、もう空が白みはじめていました。
早朝とはいえ、部屋の中は蒸し風呂のように熱いので、外に青空ベッドを用意してもらいます。
この日は太陽の光が暑くなるまで、外で眠りました。
アイアントレイン、それはまさしく私を西アフリカにいざなったアトラクション。
良い思い出になりました(*´▽`*)
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