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20.91586, -17.0503

こんにちはー!!!!

しばらくサボっていたブログ。
現在地はセネガルのダカールですが、今日はモロッコ長期滞在を終えてからの、移動の話。

7月末、長かったモロッコノマド生活をついに終え、私はいよいよ、次の目的地に移動することにしました。
それは、アルバニア滞在中、1か月間一緒に過ごした旅仲間、こーへーくんの悪魔のささやきから始まりました...。
旅は山あれば谷もあり。
旅史上最悪の谷間に落ち込んでいたあの頃の私。アフリカ縦断をタンザニアでストップせざるを得なかったあの頃の私に、語りかける声がありました。

こ―へーくん「西アフリカ回って南アまで南下したら、ほぼほぼアフリカ周遊したことになりますよ

...西アフリカ...か...( ゚Д゚)

アフリカ周遊...か...( ゚Д゚)

......ごくり...(; ・`д・´)

こーへーくん(旅の大先輩)「いいですよ~西アフリカ♪私はもう二度と行きませんけど♪

......なにやらその矛盾が魅力のようだ...、西アフリカ...(; ・`д・´)

とにかく破天荒旅仲間・こーへーくんの西アフリカ経験談を聞いているうちに、なんだかだんだん西アフリカに行きたくなってきた私。

たしかにね、アフリカ広しと言いますが、北は、もはやアフリカというより、アラブ世界であり、南は、ヨーロッパ並みの都会が広がり、東は、ど派手な観光地が点在し、案外旅人で溢れかえっているのであります...。そこに来て、西...。

旅人は言います。

西アフリカこそがリアル・アフリカであると。

あ、中央は勘弁してください。マジで。いや、マジで(危険度的な意味で)。

調べると西アフリカを旅する人は本当に少ないです。それでも調べれば出てきます。情報が。本当、驚くほどに、日本人は世界中どこでも旅をしているのです。

うーん、行けそうだな、西アフリカ( ゚Д゚)

東よりもビザ代が高くてビザ取りが大変そうでインフラもいまいちで見どころも少ないけど、なにやら行けそうな気がする。

もし、ビザが取れなくて通り抜け出来なくても、その時は飛行機に乗っちゃえばいいじゃない。スキップしちゃえばいいじゃない。

もし、行ってみたら情勢が不安定だったりしても、その時は飛行機に乗っちゃえばいいじゃない。スキップしちゃえばいいじゃない。

よし。

西アフリカに行こう( ゚Д゚)

という事で、実は3月時点で西アフリカ訪問を決めていたものの、なんやかんや東欧巡りとかノマドとかでいろいろ長引いて、よりによって夏の暑い時期に、スタートすることになってしまいました。西アフリカ旅。

がんばって一人で行こうと思っていたのですが、トドラ渓谷のアーモンドで出会った監督(仮名)も、どうやら西アフリカを旅するらしいので、行けるところは一緒に行くことになりました。

ということで、よろしくお願いいたします、監督!!!!(あ、職業は別に監督じゃないそうです。ただの呼び名です)

そうして我々はエッサウィラを後にしました。まず目指したのは、モロッコの南、モーリタニアです。
エッサウィラからモーリタニアへ陸路で行くには、西サハラにあるダクラという街を経由します。
西サハラはモロッコに実効支配されているものの、事実上の国家として扱われているらしいです。しかししかし、モロッコサイドからすると、西サハラはモロッコ国内の地域なので、出入国手続きなどはありません

まずはエッサウィラを夕方18時に発車する夜行バスで、約24時間かけてダクラに向かいました(;´Д`)

これがまた...

旅史上最悪の悪路でした(;´Д`)

なぜでしょう。

ネパールやインドのほうが、ガタガタだったし、体もよく跳ねた。

でも、エッサウィラからダクラへ向かう道は、それほど跳ねはしないものの、お腹に響く揺れがすごい...。

バスはモロッコ国営のCTM。エアコン付きで決してひどいバスではありません。車体は大型。
でも、この大型なのがいけないのかな。スピードも問題かもしれない。とにかく気持ち悪くなるのです。

道は砂漠のオフロード。ほんとね、ネパールやインドほどじゃないんだよ?

休憩後毎回15分ほどで気分が悪くなってくる...。そもそも車酔い自体、旅中はヨルダンのペトラへ行くバスでしかしたことありません。あの時は直前に飲んだコーヒーのフレーバーにやられたんです。大人になってからというものの、日本じゃ全く酔ったことなかったのに。

満員の車内、とにかく走り出すと酔いがひどい(;・∀・)これは全く想定外の事態だった...!!!!!

まず、発車後、最初の休憩までの約3時間、最初は監督と会話をしたり、うとうとしたりして過ごしていました。ところが、舗装道路からオフロードに代わた後、何やら久しぶりの感覚に襲われたのです。

うーん。

気持ち悪くなってきた気がする...(;・∀・)

私はそんなとき、おとなしく音楽を聴きながらじっとすることにしています。大人になってからというものの、好きな音楽を聴いてさえいれば、私は車酔いしません。なんならそのまま眠ることにしています。ネパールやインドのガタガタ道だって、眠れるタイプです。車酔いを回避するには、眠るのが一番。

最初の停留所までの道のりは、いやに長く感じました。
停車後監督と話をすると、監督も危うく酔いそうになったとのこと。

やっぱり??道悪いよね、かなり(;・∀・)

ああでも、休憩をはさんで、ちょっと落ち着いた。次はもう大丈夫だろう。

なんて思いながらまた発車すると...。

うーん。

気持ち悪くなってきた気がする...(;・∀・)

私はおとなしくイヤホンを装着し、音楽をかけ始めます。
時々監督が話しかけてきます。
方耳だけイヤホンを付けながら、監督と会話する私。

...。

...。ダメだ...。

私「監督、なんかやっぱり酔ってきた。おとなしく音楽聞いてるわ。」

曲に乗り始める私。リズムに合わせて指をトントンします。
激しくトントンしてるとなんだか気持ち悪いのが緩和されます。
まさに無心でトントンします。

と、ノリノリでトントンする私を見た監督、

監督「え、なに?そんな我慢できない?」

私「ううん、曲にノってるほうが酔わないからひたすらノってるの。」

監督「びっくりした、よっぽどイライラして急かしているのかと思った。」

私「ちがうちがう、リズムに乗ってる。アップテンポなものほど良い」

と、会話をしていると、なんだか引いた波がまた押し寄せてくるのを感じます。

なにやら監督の話はまだ続いているようだ。しかもなんだか数字の話をしている(←余裕がないのでうろ覚え)。

私「監督、マジでやばいから私ちょっとノリたいから話しかけないで(キレ気味)

人間余裕がなくなるとダメですね。
後で聞いたところ、具合の悪そうな私の気を紛らわせるために色々話しかけてくれていたそうですが(それにしたって数字を絡めるのはやめてほしい。吐くぞマジで)、その時の私には逆効果。
とにかく自分の世界に入りたかったのです。

無心でトントンしたかったのです。

監督「あ、うん、分かった。え、吐きそうなの?」

私「マジでゲロする5秒前(キレ気味)

監督「じゃあもしもの時はこれ使って」

そう言って監督が取り出したのはゲロ袋に使えるビニール袋でした。
監督(A型)はこのようにいつも何かと用意が良いのです。

そんな監督の助けを受け、ビニール袋を口元で握りしめながら、トントンする私。なんなら歌っちゃってる私
嫌な脂汗をたくさんかきました。
途中、アラブ世界特有のぷぅ~~んとしたキツイ香水の香りが漂ってきてなお気分が悪くなる私。
ふむ。
どうやら誰か吐いたようだ(消臭のための香水のようだ)。
私は唾液の分泌量が急激に上がるのを感じつつ、ひたすら人目もはばからずトントンしました。
そして歌いました。
そうこうするうちに、ついにバスは、次の停留所に到着したのです...。

停車するバス...。

車内に明かりがつき、

ドアの開く音。

私「......っしゃー!!!!!生き残った!!!!!!

私は、どうやらゲロ袋を使わずに済んだようだ!!!!!!!

ほっと一息を付、どうやら夕食も兼ねた眺めの休憩らしいので、ゆっくりトイレに行き外の空気を吸います。
まだお腹に違和感が残るものの、波は去りました(;´Д`)

はー、良かった!!!!!!

てっきりもう吐くものと監督は思っていたようですが、「いやあ音楽さえあれば大丈夫なんだよ私は。」と誇らしげな私。とはいえリスクは減らしたいので、夕飯は遠慮します。前回アフリカ中も、そういえば移動時はほとんど食事をとらなかった...(あっちはトイレ休憩も少ないし)。

しかしエッサウィラ・ダクラ間の休憩所はどこも食事が美味しそうで、値段も良心的だったので、監督だけ夕飯を注文することに。私はその中のポテトを少しつまみました...。うん。美味しい。

そして休憩後、またバスに乗り込みます。
とにかくさっきは音楽に没頭することで乗り切れたし、もう大丈夫なはず。
今回は、最初からイヤホンをセットし臨戦態勢に入ります。

そして発車。

数分後......

...。

...うーん。

気持ち悪くなってきた気がする...(;・∀・)

音楽を聴きながら、目をつむり、ひたすら自分の世界に入っていたはず。
それなのに、やっぱり酔ってしまうこの私。

いったいなぜ?
小学生の自分に戻ってしまったかのようです。
私の指のトントンがますます激しくなります。
背もたれに背中を付けておくのも良くないので体を横向きにします。

うたいます。

トントンします。

...。

私「...監督。」

監督「うん。」

私「袋。

またもやゲロ袋を口元に持って来て、耐える私。

とここで、微妙にスローテンポな曲に代わってしまった。
これは良くない。まったくテンションが上がらない。
買ったばかりで慣れないスマホを操り曲目を変更するもますます気持ち悪くなる私。

力強くトントンしつつ

前の座席に頭を押し付けて歌う私。

トントントトントントントトントントントトントン...

...

チョロロロロロロロ...

...

...ふー...。

ちょっと出したらすーっと楽になりました('Д')出すって大事('Д')

夕飯も控えめに、ポテトしかつまんでいないしね。

バスの車内で周りの皆さんがもらいゲロするといけないので

ホント控えめに、ちょろろっとだけ失礼して、

ゲロ袋を活用させていただきました。

その後休憩時間にそそくさとゲロ袋をゴミ箱に捨て、気分はすっきり。

やはり相変わらず気分は悪くなるものの、さっきまでのような切羽詰まった状態にはなることなく、どうにか24時間の旅を終えました。あー、長かった。休憩が頻繁にあるので助かった( ゚Д゚)

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ダクラ到着突然の車窓から。綺麗な海と砂浜が見えます。
社葬は爽やかでも道のりは厳しいのです。

ダクラには1泊だけの予定なので、チェックイン後、すぐさま翌日の移動に使うシェアタクシーを探しに行きました。

ここからモーリタニアまでは、国境まで大型バスを使う以外に、シェアタクシーを使うという手段があります。
前者のバスを選択した場合、モロッコイミグレからモーリタニアイミグレまでの区間を歩いて行かなければなりません。
ただしそこはいまだに地雷が残る地帯らしく、歩いて行くのはちょっと不安です( ゚Д゚)
なので我々はほかの多くの旅人同様、最初の町、ヌアディブまでのシェアタクシーを予約しました。一人300DHでした。

朝、7時にホテルに迎えに来てくれる、とのことでしたが、実際来たのは20分遅れの7時20分。まあ、20分なら良しとします。そこからコーヒーを飲みにレストランに寄ります。我々もコーヒーとパン・オ・ショコラをいただきました。
食べたらすぐ出発かと思いきや、シェアメンバーの一人がまだ来ないので待ちます。遅れてピックアップしたのはモーリタニア人のふくよかな女性。ダクラには仕事で来てたみたい。

そして、昨日と同じようなオフロードを飛ばして国境に向かいます。
エッサウィラ、ダクラ間もそうでしたが、途中、何度か警官によるパスポートチェックがあります。
モロッコからモーリタニアへの移動、また、モーリタニア国内移動中は、パスポートコピーの提出を求められることも何度かあるので、多めに持っておくと安心です。
どうせこの後ビザ取りなんかにも使うだろうしね( ´ ▽ ` )ノ

それにしても、道のクオリティは大して変わりないのに、今回はまったく車酔いする気配がありません。
やっぱりバスと乗用車では、快適度が段違いですね( ゚Д゚)

そんなこんなで、お昼過ぎにモロッコ側イミグレへ到着。出国手続きをなんだかいろいろやって、無事出国。途中、係員に出国カード的なものを書いてもらうんですが、手数料が必要でした。いくらだったっけ...。小銭程度なんだけどね。その間ちょこちょこ運転手を見失ったものの、最終的に元の車に乗り込みます(;´Д`)
はー、暑い。お腹空いた(;´Д`)

そこからモーリタニア側イミグレを目指しますが...。

うーん、けっこう遠い...!!!!(;・∀・)

遠いし、道がいまいちどれだか分からない。
砂漠のオフロードのあちこちに、ズタボロの廃車が転がっています。もう、ほんとボロボロなの。
え、爆発でもした??(シャレにならない。地雷地帯だけに)ってレベルの。

いやあこれは、歩いて行くの地獄ですね。(暑いし、怖いし!!!!)

そんなこんなでようやくモーリタニア側イミグレ。こちらの手続きもなんだかいろいろ面倒でした。3つか4つくらいの部屋に通されて、写真撮ったり指紋取ったり質問されたりイエローカードチェックされたり。
その間もドライバーが次はあっちだ、次はあっちだと指示をしてくれるので大丈夫だけどね( ´ ▽ ` )ノ

ビザ代は事前調べ通り、55ユーロ
事前にラバト大使館でとるより、こちらでアライバルをとったほうが安いみたい。
行程は多いものの、問題なくすんなり入国( ´ ▽ ` )ノついに西の、ブラックアフリカに突入です!!!!!

ちなみにモロッコDH(ディルハム)から、モーリタニアウギアへの両替は、国境だとレートが悪そうなので保留にしました。まぁ、飲み物買ったりトイレに行ったり食べ物を買ったりするときのために、2人合わせて100DHだけケチって両替しておいたけど、それくらい。たしか、100DHを3500ウギアにしたのかな...???
でも、思ったよりヌアディブまであっという間についたので、そのウギアも必要なかったです。んー。これなら国境で両替する必要なかったかな(;・∀・)

ヌアディブでは、事前調べで目星をつけておいた、Chez Aliというオーベルジュに宿をとりました。ツインルームで1人3000ウギア。WiFiなし。7月末から8月頭に泊まったけど、ヌアディブは日中は暑いものの夜は涼しくて快適でした。部屋にはエアコンも扇風機もないけれど、風通しが良いのでドアを開けておけばお昼寝もできるし、夜は閉めてても十分快適。シャワーは水シャワーだったかな。バストイレが2つあるんですが、一つはアラブ式のトイレで超臭いし、見た目も汚い。でももう一つは洋式トイレでまともに流れるし、匂いもしないで快適でした( ´ ▽ ` )ノMaps.meでホテルがヒットするものの、道順を検索するとちょっと間違った経路が出てきてしまいました。実際は大通りに面していて、分かりにくいけどガソリンスタンドの隣にあります。テントがあったら、もっと安いんだろうな~~~(;・∀・)

WiFiは宿にはないので、ガソリンスタンドのすぐ近くのカフェレストランで使っていました。速度はぼちぼち。値段、ちょっと高め。

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1日目、ざっくり宿周辺を歩いた時に見かけた放し飼いの牛。放し飼いの牛を見たのは久しぶりだなぁ...。アフリカに来たなぁって感じ...。そんな西アフリカ篇のスタート(*´Д`)

アクセス失敗レスポンスの形が不正