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サラーム!

えっと、今イランのシーラーズにおりますが、今回はWiFiがゲットできなかったため、相変わらず時差ありの記事。エスファハンにいた頃の記事です。そして今回の記事は物議をかもしそうです。なぜなら今、私は、例のてつやんと仲良くハネムーン中だからです。

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例のてつやん。

ことの始まりは、南旅館の4人でのトルクメ旅を終え、イランに入国してからの事。

最初の街はマシュハドでした。シーア派の聖地です。ここではイマーム・レザー廟などを見に行きましたが、入場するために女性はヒジャブと呼ばれる大きな布で全身を覆わなければならず、私は長袖+頭につけるスカーフ+ヒジャブによる暑さで死にそうになっていたため、ここでの観光の詳細は省きます。

そうそう、イランでは、女性は必ず長袖と長ズボンもしくはロングスカートで体を隠さなければならず、髪の毛も出さないようにスカーフの着用が求められるのですよね。

暑いです。溶けそうです。

で、そんなマシュハド観光が4人旅の終着地点になりました。

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聖地マシュハドの夜の様子。

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イランの外食はファストフードばかりです。そして量が多い。

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四人最後の夜はマシュハドで飲みまくったフルーツジュースで乾杯。タカトシよ、目、閉じてるぞっ。

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で、そのマシュハドを後にし、私はイラン旅最大の目的地、エスファハンにやって来ました。

例のてつやんと一緒に。

...。

うーむてつやん、よっぽど私のことが好きなのね、さっさとテヘランに行かずにエスファハンに付いてくるとは。

本人は「ヤズドじゃなくてエスファハンに行くならしょうがないから付いて行ってやるよ」と、そんな言い分ですが、実際てつやんがいるとマジで心強いので助かります(´・_・`)

だってイラン旅。

イスラム文化圏の女1人旅はセクハラとの戦いだし。てつやん英語すごいし。なんかいろいろありがとう、ありがとうです。

でもね、イランを男女2人で旅するにあたり、懸念事項が一つあります。

それは、未婚の男女が2人で旅行するなど、イスラム教的にあり得ないっつー点です。

なんつーふしだらな話だと。

そんな目で見られるわけです。

ちなみに女1人旅も変な目で見られるとか見られないとか。

とにかく色々気を使うイラン旅。ここは旅の定石、「私たち、夫婦なんです」作戦を決行します。

と、言うことで。

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えへ、私たち、結婚しました( ´ ▽ ` )ノ(イランのみ)

そんな、イラン夫婦旅が決まったエスファハン行きのバス車内。

日本人カップルが珍しいのか、チラチラこちらを見ては微笑みかけてくるイラン人の方々。

そのうち、私達の斜め前に座っている男性が声をかけてきました。エスファハン在住だというこの男性、休憩の際にトイレの場所を教えてくれたり、フルーツを分けてくれたり、とても親切( ´ ▽ ` )ノ彼のお嬢さんは大学でフランス語を勉強中で、少し英語を喋れる模様。

彼らは言いました。

良かったら私達の家に泊まらないか、と。

...。

き、き、き、来たーヽ(;▽;)ノ

これがかの有名な、イラン人の親切!!!

そうです、イランは人が親切なことで有名で、こちらが恐縮するほどのおもてなしをしてくれるのです。イランを旅する醍醐味は、彼らの親切に触れ、おもてなしを受けること...。

まさかまさか、エスファハン行きのバスで、こんなにも早く、イラン人のお招きを受けるとは!

どうする??

思えば中国でも、ネパールでも、現地の男性に家に招待されたっけ。でも、私は女1人だし、相手は男性だし、お断りしたのです。

今回は、正真正銘のファミリー、しかも娘さんつき、私はてつやんと一緒、その上ここはイランです!

行こう!

初めての民泊、やはりイランで決行です( ´ ▽ ` )ノ

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ということで初めての街、エスファハンでタクシーの値段交渉に苦労することもなく、連れて来ていただいた素敵なおうちはここ!

広いリビング!すごいー( ´ ▽ ` )ノ

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招待してくれたのはルゥホラさん、スィーミーさん、モハデセさんご一家。

これはみんなで記念に撮った一枚。てつやんと私は、イスラムの服を着てみないかと言われ、渡された服を着ています。

...。

てつやんはともかく。

私はだいぶ似合わないけど、そういうわけです!!ヽ(;▽;)ノ

家の中ではみんなスカーフとるし半袖でもいいんですね。

とにかく我々、ここにお世話になることにしました。

そして家に着くなり、案の定聞かれるあの質問。

「彼女はあなたの奥さん?」

...。

てつやん、一瞬言葉に詰まったものの

「Yes, she is my wife!」

...。

う、うん、そういう段取りだったものね(//∇//)

でもなんか、

後々てつやんも言ってたけど、

めーっっっっっっっっっちゃ照れました!!!

だって妻とか紹介されるの初めての独身29歳だもの。てつやんのファンよ、すまぬ、すまぬ。(そんなものいないだろうけど)

でもここでは我々は夫婦です。イラン中は、あくまで夫婦で突き通します!!!

ああこれは、南旅館の面々が知ったらざわめくな...!

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到着後、さっそく昼食の用意をしてくれるスィーミーさん(お母さん)、モハデセさん(お嬢さん)。

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叔父さんも参加しての昼食は、豪華にケバブです!うぁあ、こんなに良くしていただいて...ヽ(;▽;)ノ

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イラン人はダンスが大好きです。ルゥホラさんに誘われ、踊るマイ ハズバンド。シラフじゃ出来ないと言っていたけど、頑張ってます。※この後私もモハデセと踊りました。

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黙ってると必ず何か出てきます。メロンとか。

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お昼寝の後は、スィーミーさんとモハデセと、4人でお出かけ。ルゥホラさんは自分の畑を見に遠出したようです。

さて、ここでかの有名なイマーム広場に初お目見え( ´ ▽ ` )ノ

やっぱすげーや!!

高校時代、世界史の授業でみたエスファハンのイマーム広場。世界の半分、エスファハン!来ちゃったー( ´ ▽ ` )ノ

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この広い広場の建物は全てお店になっていて活気があります。そしてイランの工芸品の美しさよ...。

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モスク自体はウズベキスタンの方が見事だし、見応えがありますが、売り物はイランがダントツ一番です!今までの国で、群を抜いた美しさです!

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短期旅なら、たくさん買えるのに...!

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次にイランに来ることがあったなら、絶対に何かしら買いたいです。

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チェス盤も凄くないですか!?

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イマーム広場で買った、モハデセオススメのアイス、ファルデです。レモン味で酸っぱくて美味しい!てつやんは後日これをリピートしてました。

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イマーム広場から少し歩いた先、33ブリッジの夜景。

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川の水があったらもっと綺麗なんだろうけど、今は枯れています。それでも満足げなマイ ハズバンド。

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橋の上も下も、人がたくさん歩いています。地元の人に愛されている橋なんですね。

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夕食は橋からすぐのファストフード店で。モハデセにチキンは好きかと聞かれ、大好きだよと答えたら、これが出てきました(´・_・`)

まさかの1人一羽。

でも案外食べれました(脅威)。

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そしてここでも記念撮影しました。私がテカりまくっているのは暑くて汗だくだからです。鶏もまるまる一羽いったし。

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そして家に帰るとルゥホラさんの畑で採れた桃とかプラムが...!!!

あ、ありがとうございます、でももうお腹いっぱいーヽ(;▽;)ノ

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ルゥホラさんにイランの民謡を教えてもらい、一緒に歌うマイ ハズバンド。※この後私も歌いました。

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で、翌日、モハデセのお友達2人も参加して、改めてエスファハンを散歩。

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モハデセたちオススメのザクロジュース屋さんで買った一杯。酸っぱくて美味いです。特にこのアイスがうまかったなーっ!

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てつやんは英語がペラペラですが、私はだいぶダメなので、モハデセたちの質問には練習のために私が答えたりします。でも時々フォローしてくれるなんだかんだ優しいマイ ハズバンド。

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ランチはお家でエスファハンの伝統料理をいただきました。豆とビーフの煮込み。それももちろん美味しいのですが、私はこのバターライスが大好き。特にスィーミーさんのバターライスが美味いです。これさえあれば満足です。

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夜は叔母さんのお家に遊びに行きました。ここが大豪邸(。-_-。)夕飯まで、モハデセの従兄弟たちと自転車に乗って遊んだり、てつやんが英語の宿題の添削をしてあげたり。

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一家でいただく豪華な夕食。この日はイランのパスタです。普段食べるパスタとだいぶ違うけど、ものすごくクセになる感じ!

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叔父さんにマッサージをしてもらうマイ ハズバンド。

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衝撃の一打がきて絶叫するマイ ハズバンド。

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家に帰り、ルゥホラさんとユーロの決勝を観戦するマイ ハズバンド。彼はこの時ばかりは少年に戻ります。

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2泊もお世話になったルゥホラさん一家。離れ難いですが3日目には普通のホテルに行くことにしました。普通の旅行者な一日とネット環境も確保したくてね...(´・_・`)

でも彼らと過ごした時間は何者にも代え難いです。彼らのお昼寝中、私とてつやんは2人で手紙を書くことにしました。私が日本語で書いて、その下にてつやんが英訳を書いてくれました。

お別れの時、その手紙と、良いご縁に感謝して、日本の五円玉を3人に渡すと、スィーミーが感激してハグをしてくれました。

モハデセには、私達のメールアドレスを渡し、彼女のアドレスと電話番号を貰いました。

私達2人は夫婦としてこの家族にお世話になりました。時々、私達の仕事や、旅のルートや、これからの旅先を話す時に矛盾が生じて、本当は夫婦ではないというボロが出そうになったこともあったけど、彼らはきっと気がついていません。

本当のことを言った方が良かったのかな、とも思います。

でもモハデセと歩いていた時、やはりイランでは恋愛結婚はなく、結婚していない男女でデートすることは違法だと聞かされました。

えっ( ゚д゚)違法なの!?

イスラムの戒律が厳しいとはいえ...。

た、逮捕されちゃうの??

まぁ私達は旅行者だから逮捕されることはないでしょうけどね。

きっと印象が悪いでしょう。やはりイランでは我々は夫婦なのです(。-_-。)

いつか日本に来たら、今度は私達に、日本の美味しいものや、文化を紹介させてください。

そんなことを書いたけれども。

彼らが日本に来ることはおそらくないでしょう。来ちゃったら逆にどうするんだろう(´・_・`)仮面夫婦復活?離婚した設定??

でもやっぱり彼らに会うことは2度とない。

私達のハネムーンはこの後のシーラーズで解散するまで続きます。その後は別々の目的地に飛んでいきます。

それでも彼らが私達のことを思い出す時、私達は相変わらず、仲の良い夫婦であり続けるのですね。

なんか不思議な感じ。

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憧れの街エスファハン。確かに素敵な街でした。ここで過ごした日々を忘れることはないでしょう。

イランの家族と、初めての旦那様に感謝。

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